わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 2巻 第9話」ネタバレ・あらすじと感想

顎木あくみ先生の原作小説をもとにコミカライズされた「わたしの幸せな結婚」ですが、2021年夏の”朗読劇化”も決まっています!

鬼滅の刃で「栗花落カナヲ」の声優を担当した上田麗奈さんをはじめ、第一線で活躍する若手声優陣の朗読劇というのは、声優を目指している方はもちろん、多くの人が楽しめるものになるのではないでしょうか。

 

 

前話(第8話)で、清霞へ手作りの贈り物をするための材料を買いに、街へ出かけた美世とゆり江。

美世にとって今までにない程の幸せな時が流れますが、その帰り道で異母妹の「香耶」に遭遇したことで、幸せな気持ちは打ち砕かれてしまいます・・・

笑顔で美世を罵り中傷する香耶に、何も言い返せない美世は自己嫌悪で落ち込むばかり・・・

その頃、清霞は斎森家に対して「美世との正式な婚約」を宣言し、美世への謝罪を要求!

「それが無ければ縁を切る」・・・と言って、斎森家にゆさぶりをかけていきます。

 

 

「わたしの幸せな結婚」 2巻 第9話のネタバレあらすじ

 

あらすじ1|何も言えない自分に自己嫌悪になる美世

美世の前に現れた香耶は、「こんなところで会うなんて意外だわ」・・・と、にこりと微笑み「どこぞで野垂れ死んでいるかと思っていたのに」・・・と氷のような眼差しを向けます。

美世はうつむき何も言えません・・・

香耶は美世の姿を見て、「久堂さまに捨てられたのね、可哀想」・・・などと、次々と酷い言葉を浴びせ、止めに入った幸次を「黙ってて!」・・・と遮り、「お金に困っているなら地べたに這いつくばってお願いすれば恵んでやってもよい」・・・などと言い放ちます!

美世は、清霞やゆり江の顔を思い浮かべ、「何か言い返したい」・・・と、握り締めた拳にさらに力を込めました。

しかし、「斎森家を出た今なら」・・・と、勇気を出して口を開こうとしますが声は出ません!

香耶は「どこへ行っても変わらないのね」・・・と、憐れんだ瞳を美世に向けます。

美世は静かに、「申し訳ありません」・・・と呟くだけでした。

久堂家に来て少しずつ変われたと思っていた美世ですが、香耶を前にすると恐怖が先に来てしまい、思うようにできないのです。

そんな自分に一番がっかりしているのは、「美世」本人でした。

泣きそうになる美世ですが、「ここで泣いては香耶を喜ばせるだけだ」・・・と必死にこらえます。

・・・と、そこへ、「美世さま!」・・・と、ゆり江が戻ってきました!

香耶は「同僚の方かしら?」・・・と呟き、”天使のような微笑み”でゆり江に自己紹介をします。

香耶の笑顔を見たら誰だって心優しい性格だと思うだろう・・・ゆり江も香耶の味方になり、清霞もいつかそうなるのでは・・・と、美世は不安に襲われます。

香耶の自己紹介を受けてゆり江は、「同僚などとんでもない」・・・と否定しながら、「美世さまはわたくしの主、久堂清霞さまの未来の奥様でございますから」・・・と、堂々と言ってのけました。

これに衝撃を受ける香耶!

そして、「美世のような人で満足するとはお優しいのね・・単に興味がないだけかしら」・・・と、自分を納得させるかのように微笑み、幸次を連れてその場を去っていくのでした。

美世は何も言い返せなかった自分に落ち込み、婚約者にはやはり相応しくないと思います。

そして、そんな自分が嫌で嫌で仕方がないのでした。

 

 

あらすじ2|美世をめぐる両家の駆け引き

その頃、斎森家を清霞が訪問していました。

斎森家当主「斎森真一」を前に、清霞は「美世と正式に婚約し結婚する考えである」・・・と宣言します。

「そうですか」・・・と、静かに受け入れる真一に、清霞は「久堂家と斎森家の関係」をはっきりさせたいと言いました。

本来、身分のある家同士の結婚には相応の利害関係が発生します。

しかし清霞は、この結婚によって久堂家から斎森家への何かしらの援助や還元をすることには抵抗があると言うのです。

理由を問う真一に「分からないか?」・・・と、冷たい目を向ける清霞!

清霞は「美世への心からの謝罪をするならば、結納金を多く用意するくらいはしよう」・・・と条件を付けました。

それを聞いた継母は唇を噛み締めます・・・

斎森家を継ぐ香耶は、能力者としてはそれほど強い力を持っていません。

辰石家にしても同じで、「帝からのお役目」を果たすことは難しく、どちらも下り坂にある家柄で、金銭を必要としていることは明らかです。

それを分かっていて清霞は条件を提示したのでした。

清霞は、「斎森が美世にしてきたことを全て把握している」・・・と言い、謝罪がなければ縁を切ると告げました。

「考えさせてほしい」・・・と言う斎森に清霞は、「長くは待てない」・・と言って立ち上がりその場を後にします。

その頃香耶は、幸次が美世を庇おうとしたことと、その美世が今でも久堂家を追い出されていないことに苛立っていました。

帰宅し幸次になだめられても、「どうせおねえさまの味方でしょ」・・・と憎まれ口を叩きます!

そして、それを否定しない幸次に、さらに苛立ちが募るのです。

そんな時、奥から客人が退出してきました。

近付いてくる客人に頭を下げつつ、その姿を確認する香耶。

目の前を通り過ぎる際、客人は香耶を一瞥しました。

その瞳を受け、「なんて綺麗な人だろう」・・・と香耶は頬を染めます。

しかし、香耶はまだ知りませんでした。

その客人こそが久堂家当主、「久堂清霞」であることを・・・

 

「わたしの幸せな結婚 」2巻 第9話を読んだ感想

 

幼い頃から受け続けた傷はなかなか癒えず、ずっとトラウマとして残ってしまうのですね。

でも、頑張って「香耶に言い返そう」・・・と考えることが出来ただけでも、美世はすごく成長したのではないかなと思いました。

ただ、せっかく前向きになってきたのに、これでまた美世の気持ちが”後ろ向き”になってしまいそうで心配です。

それにしても、やっぱり「幸次」はなにもできてない・・・

もう少し香耶を制御できないと、「美世を守る」・・・なんて無理な話です。

表立って美世を庇えば一層酷く罵られるから・・・ということなのでしょうが、自分を守りたいだけにも見えてしまいますね・・・残念。

しかし、清霞の斎森家への報復が始まり、後半は少々気分が晴れました。

やっぱり、「権力と財力」があるっていうのは強い!

さらに、香耶がまさかの一目惚れで、波乱の予感が・・・

でも、清霞の美世への気持ちはブレないでしょうから、そこは安心して見ていられそうですね。

キッパリ、サッパリとフラれる「香耶」の姿が見たい・・・って、正直思ってしまうのでした。