わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 1巻」第1話「婚約」のネタバレあらすじ感想

「顎木(あぎとぎ)あくみ」先生の小説が原作の漫画です。

明治、大正時代あたりを舞台にした和風シンデレラストーリー。

家同士の争いや思惑も絡む複雑な展開と、薄幸な少女が少しずつ恋を知って幸せになっていくという心温まる内容で読者を魅了しています。

第1話は主人公「斎森美世(さいもりみよ)」と婚約者「久堂清霞(くどうきよか)」との出会い、そして美世の不幸な境遇に関するストーリーが中心。

まだまだ清霞という人物については不明な点が多く、これから美世はどうなってしまうのか・・・?

 

 

わたしの幸せな結婚 1巻|第1話「婚約」のあらすじ

 

お初にお目にかかります。斎森美世と申します」・・・と、美世は自分の主人となる男に頭を下げました。

「いつまでそうしているつもりだ」・・・という男に謝罪する美世。

顔を上げろと言われて美世はようやく男の姿を確認しました。

真っ白な肌に薄茶の長い髪、そして青みがかった瞳。

全体的にほっそりとした男性とは思えないほどの美貌をもったその男こそ、美世の婚約者、「久堂清霞」でした。

これまでに何人もの婚約者が三日ともたずに逃げ出したといいますが、美世にはもう戻る家はありません。

なにがあってもこの久堂家で生きていかなくてはならないのです。

 

斎森家の長女である美世の虐げられた半生

 

斎森美世は異能者を輩出する名家、斎森家の長女です。

幼い頃は愛情いっぱいに育てられていましたが、母親が亡くなり、父親が再婚してからは状況が一変・・・継母は美世を疎んでいました。

継母は父親のかつての恋人で、美世の母との政略結婚のために別れさせられたという過去があったからです。

さらに、異母妹の香耶が生まれ、父親の興味は美世から離れていきます。

香耶は異能“見鬼の才”を持っていました。

一方の美世は異能者の家系にありながら無能力者・・・異能の家系では能力者が優遇されるのです。

そして、器量も要領も良い香耶は継母と共に美世を見下すようになっていきます。

美世は19歳になりましたが、縁談もなく、使用人以下の下僕のような扱いを受けていました。

そんなある日、斎森と同じ異能者の家系の辰石幸次(たついしこうじ)が訪ねてきます。

幸次だけは美世を差別せずに接してくれる唯一の味方で、美世にとっては心許せるただ一人の人なのでした。

普段の様子とは違う幸次に、美世はもしかして結婚の申し込みでは・・・と思います。

父親からの呼び出しを受け、まさかとは思いつつも、期待せずにはいられない美世。

呼ばれた部屋には父親と幸次、継母と香耶が揃っていました。

父親は、辰石家次男の幸次に婿養子として斎森家を継いでもらうこと、そして、その妻は香耶であると告げたのでした。

淡い期待を抱いていた美世でしたが、その想いは当然のように打ち砕かれてしまいました。

 

斎森家を追われ久堂家当主「清霞」と婚約へ

 

さらに父親は美世に対し、冷酷無慈悲と有名な久堂家当主「久堂清霞」のもとへ嫁ぐよう命令します。

名家の令嬢としての教育を一切受けていない美世が、権力も財力もある久堂家当主の妻を務められるはずがありませんでした。

斎森に戻ることも許されず、これからも酷い生活が続いていくことを覚悟する美世。

幸次は何もできなかったことを美世に謝罪しますが、もう美世は諦めていました。

美世は荷物をまとめましたが、持っていくものはほとんどありません。

母親の形見の着物も、高価な小物もすべて継母と香耶に奪われてしまっていたからです。

あるのは使用人から譲り受けた粗末な着物だけ。

こうした状況を知りながら、父親が美世を放置し続けていたことを美世は改めて認識します。

美世は斎森でのつらかった生活を思い出しながら、この命が早く尽きることを願い、眠りにつくのでした。

そして美世は、少ない荷物を背負って久堂家の門をくぐりました。

もう戻る家も頼る人もなく、どれほど酷い目に遭おうともここで生きていくしかないと美世は心に決めるのでした。

 


 

わたしの幸せな結婚 1巻|第1話「婚約」を読んだ感想

薄幸な少女が権力者と結婚してハッピーエンドというのが王道のシンデレラストーリーですが、本作は結婚から物語が始まっていくという展開が見どころです。

シンデレラは結婚することで継母への報復となるわけですが、本作は結婚までもが嫌がらせの一部なのです。

家族に虐げられて自己肯定感の低い少女になってしまった美世ですが、そうした設定がリアルだなと思います。

いじめられても強く明るい心を忘れないシンデレラには実際はなれませんよね。

多分、美世のように諦めて耐えることしかできない・・・

でも、だからこそ、美世を応援したくなるのかもしれません。

ただ、婚約者の久堂清霞が麗しすぎるのでちょっとだけ溜飲が下がります。

虐げてきた家族への報復は、美世が幸せになることだと思うので、美世にはどうか清霞と打ち解けて幸せになってほしいと願わずにはいられません。