七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣 1巻 story1」ネタバレ・あらすじと感想

「のだめカンタービレ」でお馴染みの二ノ宮知子先生が描く、「七つ屋志のぶの宝石匣」は、2014年1月から雑誌Kissで連載中!

主人公の「志のぶ」は高校2年生、実家は東京下町の質屋・倉田屋です。

志のぶに彼氏はいませんが、なぜか祖父が勝手に決めた”婚約者”がいました!

でもこの婚約者、実は志のぶの店に預けられた”質流れ品”だったのです・・・!?

 

 

七つ屋志のぶの宝石匣 1巻 story1 のネタバレあらすじ

 

物語の舞台は、志のぶの実家である質屋「倉田屋」です。

志のぶの婚約者「北上顕定(あきさだ)」の幼少期の出来事から物語は始まります。

顕定の育った家は、”名門”と言われた北上家・・・公家から武家になって活躍した歴史に残る名家です。

顕定は歴史ある北上家の嫡男であり、正式な跡取りでした。

そして、この北上家のすぐ近所で、倉田屋は代々質屋を営んできたのです。

 

あらすじ1|七つ屋(質屋)に預けられた「顕定」と「志のぶ」の関係

 

顕定は、幼い頃、家族からある「不思議な石」の話を聞かされています。

それは北上一族を繁栄させた豊穣の石・・・顕定が守り継ぐべき石です。

でも、顕定に残されたものは「羽を広げて赤い空を翔る鳥」・・・のような、不思議な内包物の記憶だけ・・・

そして、ある出来事が理由で北上家は一家離散してしまいます。

その時、顕定の祖母は孫を守るために、家系図を持って倉田屋を訪れ、顕定を「質入れ」したい・・・とやってきました。

突然の突拍子もない申し出に驚き、一度は断る倉田屋の店主(志のぶの祖父)ですが、3年間の期限とある条件を付けて預かることにします。

その条件というのは、もし3年を過ぎた場合には「孫娘と婚約させる」・・・というもの!

志のぶの祖父は、”名門”北上家の家系図に、孫娘の名前を入れたかったようです。

でもこの時点ではまだ、志のぶは生まれていませんでした・・・

この条件を顕定の祖母も了承し、その数年後に志のぶが誕生!

期限の3年を過ぎても引き取りに来なかったことから、志のぶは生まれた時から顕定の婚約者として成長していくことになるのでした!

 

あらすじ2|宝石を鑑定する志のぶの特殊な才能

月日は流れ、志のぶは高校2年生、顕定は高級ジュエリー店「デュガリー」で外商の仕事をしています。

スマートで紳士な顕定は、外商として女性に大人気でした。

働きながら顕定は、「一家離散の理由が分かるかもしれない」・・・と、幼いころの記憶にある不思議な石の存在を調べるため、様々な人脈を使って行動していきます。

ある日顕定は、外商先のお客様に頼まれて、とあるお宅のパーティーに参加します。

そこには「不思議な石」についての有力な情報を持っている秋元夫人が参加していて、顕定は夫人とのコネを作るために駆け付けたのでした。

そこで顕定は秋元夫人から、宝石の鑑定をして欲しいと頼まれます。

鑑別書のないダイアの指輪・・・しかし、どこか怪しいと感じた顕定はその場で鑑定せず、持ち帰って鑑定します。

その頃倉田屋では、志のぶがお店に出ていました。

何故か石の鑑定には天賦の才能が有り、ルーペや顕微鏡でも分からないような石の「気」を感じることが出来ます。

顕定は、持ち帰ったダイヤを顕微鏡で詳しく調べ、内包物からして天然ダイヤに間違いない・・・と確信しますが、志のぶはこの石を見た瞬間、「すっごい合成ダイヤ!」・・・と驚きました!

顕定はもちろん、普通の人には分かりませんが、志のぶは宝石を見た時、本物であれば「地球の息吹」を感じる・・・と言います。

顕微鏡やルーペでも分からない、地球誕生から40数億年のエネルギーのような何かを感じ取っているのです。

これが、志のぶの持って生まれた特殊な才能でした。

その後、このダイヤらしき石を、ラボでさらに厳密に鑑定したところ、やはり「合成ダイヤ」であることが判明したのです!

実はこの石の鑑定を依頼した夫人は、顕定を試していたのでした。

合成ダイヤであることを見破ったことで、夫人からの信頼を勝ち取った顕定ですが、普段から志のぶの能力を胡散臭い・・・と言いながらも、志のぶのことは信じている様子・・・

結果的に顕定は、今回志のぶに助けられました。

そして後日、志のぶの大好きな豆大福を渡す顕定・・・やはり志のぶのことを良く分かっているようです。

しかし志のぶは、顕定が調べている「不思議な石」のことはまだ知りません。

顕定のことをこれからも助けていくのか、一緒に石を探すのか、今後の展開がとても気になります。

 

七つ屋志のぶの宝石匣 1巻 story1 の見どころと感想

 

まず「質屋」の物語というのがとても珍しいと思いました。

”名門”と言われた北上家の一家離散、そして「不思議な石」の存在、単なる志のぶと顕定のラブコメ的なお話ではなく、色々な細かい設定があったりして、さすが二ノ宮先生!・・・という感じがします!

宝石はとても奥が深く、お話しごとに色々な石が出てきます。

なんとなく知っている名前が出てくるので、とても読みやすく頭に入ってきます。

2人の関係性も含めて、今後、ちりばめられている伏せんがどのように回収されていくのか、とても楽しみですね。