七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story8」のあらすじ・ネタバレ感想

「七つ屋志のぶの宝石匣」は、のだめカンタービレでお馴染みの二ノ宮知子先生による”質屋と宝石”のお話です。

質屋の娘「志のぶ」には、祖父が勝手に決めた婚約者「北上顕定」がいます。

顕定は高級ジュエリー店の外商をしながら、友人の宝石デザイナー「鷹臣」と、ひそかに北上家に関係する赤い石を探している様子・・・

前話では、志のぶの揺れる恋心の行方が気になりましたが、はたして、まともな恋はできるのか・・・?

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story8 のネタバレあらすじ

 

ある日志のぶは、近所で不動産屋をしている「信子おばあちゃん」から、宝石の買い取りを依頼されます。

この半年前、不動産屋のオーナーであるおじいさんがなくなった時、娘たちが相続争いで地獄のように揉めてえらい目にあったことで、早めの終活として宝石の処分を決めたのでした。

そして、「大事な宝石は残してるけど、高い物ではないから揉めることはない」・・・と、信子おばあちゃんは言ってましたが、その半年後、体調を崩した信子おばあちゃんが亡くなった結果、今度は宝石をめぐって通夜の席で娘たちは揉めています・・・

通夜に参列していた顕定と志のぶも、その状況に呆れ顔・・・

その時、一緒に暮らしていた長男の嫁「明子」が、大勢の参列者の前で言い争う二人の義姉に対し、義母である「信子おばあちゃん」の遺言を伝えます。

「パライバトルマリンは長男の嫁に」

 

「赤いトルマリンは長女の愛子に」

 

「バイカラーのトルマリンは次女のつぐ美に」

 

「3人とも同じトルマリン、仲良くしましょ!」・・・と、伝えますが、2人の義姉は納得しません!

それどころか、他にも宝石を隠していることを疑い、参列者に対しても明子が「おとなしそうな顔して本性を現した」・・・と、悪態をつく始末・・・

ところが、参列している町内の人たちは、普段から町内会の仕事もよく手伝い料理も上手、亡くなったおじいさんの看護もしていた嫁の明子の人柄をよく知っていて、「それに比べてあの姉妹は・・・どっちが本性現してんだか」・・・と、すべてお見通しです!

こんな状況に「くだらない、帰る!」・・・と席を立つ顕定ですが、そこに長女の愛子から「倉田屋さん、この宝石いくらするのか今すぐ鑑定して!」・・・と声がかかりました。

さっそく顕定が鑑定し買取り価格で、赤いトルマリンが【20万円】、バイカラーが【10万円】、そしてパライバが【100万円】・・・と言う結果に!

 

 

この鑑定結果に納得できない義姉たちは、なぜ嫁の明子に一番高い「パライバトルマリン」を譲るのかと大騒ぎを始めます!

その時、パライバトルマリンのことを信子おばあちゃんから直接聞いていた志のぶが、「これはおじいちゃんからのプレゼントで、よく自慢してました」・・・と伝えると、近所の人々は「おじいちゃんの看護をしていたのは明子なので、もらって当然、死んだじいさんも嬉しかろう」・・・と納得顔!

それでも、「嫁にやるって言った証拠を見せてよ!」・・・と騒いでいるところに、孫娘の「エリカ」がやって来て分厚い封筒を差し出します。

エリカは以前から、おばあちゃんのタンスの引き出しをあさり、大金を入れていた封筒から現金を抜き取っていたのでした。

今回もそれを探し出し、「これも立派な遺産だから、みんなでちゃんと分けたほうがいいわよね?」・・・と、したり顔のエリカ・・・

通夜の席で家捜しをしていた薄情な孫娘に一同どよめきますが、さっそく封を開けてみると、中には現金一万円と「手紙」が入っていました。

「エリカちゃんへ  この手紙を読んでいるということは、またおばあちゃんのお金を抜きにきましたね、残念です」

・・・ずっと分かっていたけど、それでもエリカに幸せになって欲しい・・・と書かれていたのです!

これにエリカは、「ごめんなさーい!」と大号泣・・・

しかし長女の愛子は、娘のエリカの悪行をよそに、「遺言書がない以上、指輪の相続は認めない」・・・と、ゴネまくります。

 

 

その時、志のぶの伯父「保」が遅れてやって来ました。

入ってくるなり場の空気を察した保は、「なんだ~、また揉めてんのか?ばあちゃん完全教育まちがったな!」・・・と、焼香をしながら言い放ちます!

保は、次女「つぐ美」の同級生で、おばあちゃんは子供の時から娘たちに良い服を着せていたことを話し始めます。

長女の愛子はいつも「赤」、次女のつぐ美には「緑やピンク」などカラフルな色・・・

実は、この色はそのまま「トルマリンの色」でした。

ここで明子が、おばあちゃんがこの宝石を買った理由を話し始めます。

娘達が家を出る時の「寂しさを埋めるため」、そして「子育てを終えた自分へのご褒美」・・・として買っていたのです。

明子は、この話をしても義姉たちにはどうせ信じてもらえない・・・、でも黙っていたら宝石は全部売られてしまうかもしれない・・・

・・・という思いから、揉めるのを覚悟で売ることを阻止しようとしていたのでした。

この理由を聞いてようやく納得した義姉たち・・・

志のぶの能力を使うことなく、どうにか丸く収まったようです!

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story8 を読んだ感想

今回の話しは、まさかのお通夜での相続争いでした!

お通夜の席で揉めるなんて、冷たい娘たちに薄情な孫・・・って感じましたけど、やっぱりお金が絡むと人は変わってしまうのでしょうか?

保おじさんの登場で場の空気が一気に変わりましたけど、さすが同級生、みんなが言いにくいことをズバズバ言って、悪い流れを断ち切ってくれました!

でも改めて、宝石には持ち主の思いが込められていることを知り、とても興味深いです。

毎回、初めて聞く宝石の名前も多いので、とても勉強になるし、その宝石の美しさにも魅了されますね!

そして話の最後には、また新たな謎が出てきました。

顕定の「叔父さん」の存在・・・

まだ志のぶも知らないという顕定の叔父さん・・・何者?

今後の展開がますます楽しみですね~。