「七つ屋志のぶの宝石匣」の主人公「志のぶ」は、宝石の「気」を感じる不思議な能力を持っています。
その能力によって宝石から出る”オーラ”が見え、その石が「いい子」なのか「悪い子」なのかを感じ取るのです!
前話では、女性客が持ち込んだ「サファイヤ」から悪いオーラを感じ取り、窃盗品であることを見破りましたが、またまた別の宝石のオーラを感じてる様子・・・その宝石とは?
Kindleで1、2巻が無料の漫画を読み漁ってるけど「七つ屋 志のぶの宝石匣」がかなり面白かった。
宝石の蘊蓄や散りばめられた謎が面白く、同じ作者の「のだめ」と同じイケメンと特殊才能系少女の絡みという構造ながらまた違った味わいで、二ノ宮知子すごいなーって感動した。https://t.co/5PjrJia6mM
— 稲垣ヤミー (@yamizaki) November 25, 2020
七つ屋志のぶの宝石匣 1巻 story3 のネタバレあらすじ
あらすじ1|消えたピンクダイア
ある日、志のぶは学校で、宝石を持っている同級生に話しかけます。
彼女が手にしていたのは「ピンクダイア」
「あんまりいい状態じゃないけど、誰の?」・・・と聞くと、焦った顔をして逃げ出しました!
でも実は、志のぶは彼女の名前を覚えていません!
「1年の時同じクラスだったけど、誰だっけ?・・・」
同じ頃「顕定」は、最近出入りするようになった秋元夫人のお屋敷で、合成ダイアの出所を聞き出そうとしますが、「それより、素敵な宝石持ってきた?」・・・と、話を逸らされます。
さっそく、デュガリーの新作を勧めますが、夫人は似たようなものを持っているとのこと・・・
そこで今後の参考のために、今持っている宝石を見せてほしいと頼みます!
秋元家にあるという噂の家宝級の「赤い石」、これこそが探し求めている石なのではないか・・・顕定はこの機会を狙っていたのです!
しかし、「キャー、ピンクダイアがなーい!?」・・・という秋元夫人の悲鳴が屋敷の中に響きわたりました!
突然の盗難騒ぎで秋元家は大混乱!・・・家宝の赤い石を見せてもらえる大きなチャンスだったのに・・・と、肩を落とす顕定でした。
あらすじ2|ピンクダイアの行方は?
倉田屋に戻って落ち込んでいる顕定に、志のぶが声を掛けます。
「お客様の家で盗難騒ぎ・・・ピンクダイアのペンダントがなくなった」
志のぶは学校にピンクダイアを持ってきていた同級生を思い出し、名前と顔がようやく一致!
志のぶの同級生は、秋元家の次女「摂子」だったのです。
翌日志のぶは摂子に、「あのペンダント、お母さまのを盗ってきちゃったんでしょ?」・・・と話しかけます。
突然真実をつかれ、驚きを隠せない摂子・・・
でも実は、盗った理由は顕定にありました。
最初、秋元家の長女「貴子」が、顕定のことを気に入り自宅のパーティーに呼びましたが、顕定は母親の「秋元夫人」に取られてしまいます。
怒った貴子は、顕定とのデートにピンクダイアを着けて行けば必ずうまくいく・・・と、なぜか自信満々に摂子に話しました!
摂子はそれを防ぐために、母の部屋から盗んだ・・・というのです。
摂子の中で顕定は、どこかの国の王子様のように見えるようで、かなり美化されている様子・・・その王子さまが欲深い姉の貴子に汚されるのを恐れていたのでした!
この話を聞いた志のぶは、もう笑いをこらえるので必死です・・・
あらすじ3|ピンクダイアをつけて初デート
志のぶは顕定に「ピンクダイア、自分でどうにかしてみない?」・・・と提案し、摂子には内緒で顕定とランチをする計画を経てます。
そして当日、志のぶの家に行き、突然現れた顕定に驚く摂子!
憧れの王子様が目の前に現れたおかげで、摂子のつけているピンクダイアまでときめいているようです!
顕定とのランチに満足し、ピンクダイアを返すことにした摂子は、顕定と一緒に秋元家に帰ります。
「このペンダント、わたしが持ち出したの・・・小さい頃から憧れていて一度つけてみたかっただけなの・・・黙っていてごめんなさい」・・・と、母と姉に謝ります。
そんな摂子に、「このピンクダイアは摂子にやるわよ」・・・と姉の「貴子」
代わりに指輪をもらうからと、秋元家の家宝ともいえる指輪を見せつけます!
顕定は家宝と聞き、探している赤い石なのではないかと思いますが、見てみると緑色の石・・・
この石は「アレキサンドライト」、日光の下では緑色で、白熱灯の下では赤く見えるという不思議な石で、顕定の探している石ではありませんでした。
あらすじ4|顕定の裏の顔に気づく志のぶ
ピンクダイア事件が解決し、秋元夫人と話している顕定。
顕定は秋元夫人に、「ご友人の有馬様をご紹介していただけませんか?」・・・と依頼します。
今後の為に秋元夫人は必要な人だと、自分を信じてもらうために腹の内を少しだけ見せ、「あら名指し?面白いわね、あなた」・・・と、なかなかの好印象。
その後倉田屋に戻り、蔵の中でなにやら電話をしている顕定・・・
「あの家の石は別物だった、オレは次に行くけどそっちは?」
「とにかく合成には気をつけろよ、オレも調べておく。取引前にもう一度連絡しろ」
「あいつらになめられるなよ、虎徹」
この会話をこっそり聞いていた志のぶ・・・
顕定は何をやっているのか、彼のもう一面の色は「真っ黒」なのでした!
七つ屋志のぶの宝石匣 1巻 story3のみどころと感想
今回また、秋元夫人が登場しましたね~!
この夫人、なかなか人脈が広いようで、しかも顕定が探している「赤い石」に関係しているかもしれない人脈がありそうです・・・
顕定はそれを利用していこうという思惑なのでしょうか?
そして今回、秋元人脈の「有馬様」という名前が出ました!
どんな人物なんでしょうね?
さらに、顕定に荷物を送ってきた謎の人物「虎徹」との電話のやり取り・・・
電話の内容から、ちょっと危険な香りが漂ってきます!
段々と登場人物が増え、様々な伏線が張られてきて、これがどう回収されていくのか楽しみです!
そしてもう一つ、この漫画を読んでいて楽しみなのが、毎回出てくる様々な宝石!
登場人物の個性的なキャラクター、1話の構成、宝石の奥深さ・・・等々、さすが二ノ宮先生と思わせてくれる場面がたくさんあって、やっぱり読みごたえがありますね。