講談社の”Kiss”で好評連載中の「七つ屋志のぶの宝石匣」は、二ノ宮知子先生が描く「宝石」と「質屋」がテーマの物語!
東京下町の質屋「倉田屋」は、様々な事情を抱えた人々が集まる人間味あふれる場所で、店の跡継ぎの「志のぶ」は、生まれつき「石の”気”」を感じるという不思議な能力を持った女子高生です。
そしてこの「倉田屋」に幼い頃”質草”として預けられ、そのまま志のぶの”婚約者”にさせられてしまった「北上顕定」
顕定は、高級ジュエリー店の外商をしながら北上家に代々伝わるという「幸運の赤い石」を探し求めていますが、わずかに残る記憶だけが頼りで行方は今だ掴めず・・・
「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story15のあらすじ・ネタバレ

「今月もこれを”預かり”でお願いしまーっス!」・・・と、倉田屋に高級時計を質草にして金を借りに来たのは、IT企業に勤める「千田 拓海」
千田は、「百合江さん今日も綺麗っスね~」・・・とお世辞にもならないことを言いながら、何とか査定金額を上げてもらおうとしますが、そんなことで金額upするほど甘くはありません!
「お願いします!今月厳しくて!」・・・と苦しい言い訳をしながらさらに、有名なIT企業に勤めていて収入もいいはずなのに、なんと借金が300万円もあるとぶっちゃけます!
それを聞いて百合江は、「なんでそんなに借金してるのよ!」・・・とツッコみますが、その理由がカッコつけた見栄を張ったりしたことが積もり積もった結果だと分かり、思わず「ああ、分かる~」・・・と共感!
ブランド物が大好きで見栄っ張りな百合江にはよ~く分かるのでした。
すると千田は、「じゃあ今月はこれもお願いしまっス!」・・・と鑑定書付きのネックレスを取り出します。
早速、宝石の鑑定を担当している志のぶが鑑定書を開き、内容を見ていくと、ちょっと珍しい”プロット”付きのダイアネックレスだと分かり、「顕ちゃーん、見て見てコレ!」・・・と店の奥にいる顕定にまで声を掛けます。
そして顕定は鑑定書を見るなり、「なんだコレ、人面ダイアかよ!」・・・と思わず吹き出し、笑いが止まりません!
店員が盛り上がる中、客の千田はプロットの意味が分からずポカーンとしていますが、とうとう「だからプロットって何?」・・・と絶叫!
そこで改めて顕定が、「プロットはダイアモンドの内包物の特徴を図に表したものです」・・・と説明をしていきます。
顕微鏡で実際にダイアの中身を見てみると、確かに鑑定書に記載されてる通りの形で、それがたまたま”人の顔”(人面)に見える・・・
そして、目、鼻、口、眉毛など、それぞれの部位の内包物の特徴を教えてもらいますが、千田はこの説明に大いに興味をそそられます!
「深い・・宝石って知れば知るほど面白そう」・・・と、宝石をネタにして仕事に繋がらないかと、あれこれ思考を巡らせるのでした。
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大手IT企業に勤める千田にとっての仕事とは”遊ぶこと”
「遊びがオレの仕事だからね~」・・・と、倉田屋で宝石に興味をもってから、なんとか仕事に繋げようと社内でブツブツ言っています。
そこに同僚であり彼女でもある愛ちゃんがやって来て晩ごはんに誘われますが、この日はあいにく別の予定がありました。
「ごめん!今日は友達と先約があって」・・・と断りますが、実は友達ではなく付き合ってる別の彼女とのディナー・・・
千田は”二股”をかけていました。
この夜、もう一人の彼女である沙織と食事をしている千田ですが、「1年以内に結婚する気がないなら分かれて!」・・・と、決断を迫られます!
しかし、千田にとって高校時代マドンナだった沙織とようやく付き合えるようになったのに、別れるなんて考えられません!
でも、社内で付き合ってる愛ちゃんとも別れたくない・・・
千田はこの問題を、なんと倉田屋に来て相談します。
「どうしよう~どっちを選ぶべき?」・・・と叫ぶ千田に、「私に聞かないで下さい」・・・と、冷めた表情っていうより、蔑んだ目でカウンター越しに対応する志のぶ・・・
すると千田は「もーいっそ宝石占いとかないの?」・・・と呟きます。
これを聞いた志のぶは指輪を二つ取り出し、「千田さんはどちらを選びますか?」・・・と尋ね、それぞれの指輪の特徴を説明します。
1つは「真ん中のダイアはとてもいいけど、周囲の小粒ダイアは質の悪い18金のリング」
もう1つは、「内包物は多いけどダイアは大きく美しいデザインのプラチナのリング」
千田はこの説明を聞いて、ダイアが大きくデザインもいい方のリングを手に取り「こっちのプラチナダイアリングをチョイス!」・・と、叫びます。
すると志のぶはもう一方のリングを手に取り、「はい、価格はこっちの方が上でーす」・・・とネタバラシ・・・
「好きな方を選べばいいと思いますけど、千田さんはそっちを選ぶ派なんですね~」・・・と意味深な発言をします。
この時、千田の頭の中には、昔話の「舌切り雀」に出てくる”大きなつづら”と”小さなつづら”を選ぶ場面が浮かんでいます。
「これは・・だまされた・・」
・・・とカウンターにうなだれますが、次の瞬間ガバっと顔を上げ、「でもそれ、面白いね」・・・と、なにやらアイデアが降ってきたようで、今使った指輪を二つとも買って帰って行くのでした。
その直後、ふいに来店した女性客・・・
この女性客はツカツカと店内に入り、カウンターのガラスケースに並ぶ”ある”商品を見つけて叫びます!
「あったー!あいつに叩き返したネックレス!」
このネックレス、先日千田が買取りしてもらったダイアのネックレスで、浮気がばれてこの女性が千田に叩き返したものでした!
実は千田・・・”三股”をかけていたのです・・・
「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story15を読んだ感想
「遊びが仕事」・・・という千田という男の日常が、いかにもありそうなシチュエーションで描かれた第15話でしたね。
よくある二股話かと思いきや、3人目の女登場で三股疑惑へと発展!
はたしてどういう結末になるのか・・・?
今回は、志のぶの不思議な”能力”が発揮される場面はありませんでしたが、宝石の鑑定で「プロット」という言葉が出てきて興味深い内容でしたね。
確かに千田の言う通り、宝石って知れば知るほど奥が深そうだし、魅力も増す感じがしました(^^