七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story13のネタバレ・あらすじ感想

講談社の”Kiss”で連載中の「七つ屋志のぶの宝石匣」は、「のだめカンタービレ」で第28回講談社漫画賞少女部門を受賞した、二ノ宮知子先生が描く宝石×質屋の物語!

舞台は東京下町の質屋「倉田屋」、そこは色んな人が集まる人間味あふれる場所です。

この店の跡取り娘である「志のぶ」は、生まれつき「石の」を感じるという不思議な能力を持った女子高生!

そして、何故か志のぶの”婚約者”にさせられてしまった「北上顕定」は、高級ジュエリー店の外商をしながら、北上家に代々伝わるという「幸運の赤い石」を探しています。

はたして、わずかな記憶だけを頼りに探している「幸運の赤い石」は、顕定の元に戻るのか?

 

 

「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story13のあらすじ・ネタバレ

 

「いらっしゃいませ!」・・・という声がフロアに響き、顕定が勤める高級ジュエリー店「デュガリー」の店内は多くの客で賑わっています!

「久々にこんなにお客様が来て嬉しい悲鳴よ~」・・・と、新作フェアの盛り上がりを喜ぶスタッフたち・・・

するとまた一人、バーンと勢いよく開いた扉から女性客がご来店!

「お待ちしておりました、二階堂様」・・・と、すぐにこの女性に声を掛け案内したのは顕定でした。

「新作の案内ありがと!さっそく来ちゃった」・・・と、二階堂はすぐさまショーケースを覗き込みアレコレ指輪を物色していますが、その姿を見てなぜか周りがザワつきます・・・

それもそのはず二階堂の見た目が、服もヘアメイクもバブル時代のまんまだったということで、「あの人、バブルっぽくない?」「懐かしい!」「あのベルト持ってたわ」・・・などと、バブル世代もそうではない人たちも、気になってしょうがない様子・・・

しかし、そんな周りのザワツキなどお構いなしに指輪を物色する二階堂ですが、さんざん見るだけ見て、「今度はゆっくり見るから、またねー北上さん!」・・・と、時間がないと言ってさっさと帰ってしまうのでした。

 

 

バブリーなオーラをまき散らすだけで、さっさと店を出て行った二階堂は自宅へと戻っていました。

しかしその派手な見た目とは裏腹に、住んでいるのは”昭和”の風情が残るどう見ても安っぽいアパート・・・

ここが二階堂の現実世界でした。

そして帰って来るとすぐに着替え、いつも働いている焼き鳥屋へと向かいます。

”やきとり 清”は、「うまい!」・・・と評判の店で、噂を聞きつけたテレビの取材クルーが突撃でやって来るほど!

この店でもう15年も働いている二階堂は、常連の酔っぱらいオヤジたちにとってアイドル的存在で、何か注文のたびに「真弓ちゃ~ん今日もキレイだね~」とか、「真弓ちゃ~んデートしよ!」・・・などなど、あの手この手で誘いをかけてきます。

そんなオヤジたちを「ハイハイ飲みすぎ!わたしはこんな所で終わる人間じゃないのよ!」・・・と強気にあしらいますが、「じゃあオレの腕の中で終われよ~」・・・などと、理想とは程遠い現実世界の酔っ払いオヤジたちに飲み込まれてしまうのでした。

バブルを引きずる二階堂にとっての理想の生活とは、「デュガリー」のような高級ジュエリー店のお得意様となるような優雅で派手な生活!

ところが現実は、焼き鳥屋で働きながら古いアパートでひっそりと暮らす・・・という、完全に真逆の生活です。

二階堂はこの大きなギャップを埋めるため、ある程度お金を貯めるとバブリーな格好をして「わたしの舞台」と決めているデュガリーを訪れ、そのきらびやかな世界を堪能するのでした。

ところがある日、二階堂にとって最悪と言える大事件が起こります!

それは、「やきとり 清」に来てはいけない人・・・というより、絶対に来て欲しくない人がご来店!

「焼き鳥屋」という二階堂にとっての現実世界に、「私の舞台」・・・と決めているきらびやかな”理想”世界の住人・・・デュガリーの「北上顕定」が現れたのです!

自分の現実世界を見られ、ヤケになり卑屈さ全開になる二階堂ですが、この顕定の来店によって「二階堂 真弓」の現実世界が大きく変化していくことに・・・

「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story13を読んだ感想

バブル時代とか、バブル世代って言いますけど、今じゃ考えられないくらい凄かったんでしょうね。

高級ジュエリー店に連日お客さんが押し寄せて、超高額なジュエリーが飛ぶように売れていく・・・

なんか、タクシー捕まえるために、一万円札をヒラヒラ見せながら手を挙げていたって聞いたことがありますけど、一般庶民でもお金が有り余っていたんでしょうかね~(゚д゚)

今回は、そんな時代の雰囲気を引きずるお姉さんの話でしたが、こういう人意外と多いのかも・・・?

でも、そんなバブル姉さんをちゃんと見てくれてた人がいて、よかったよかった(^^