講談社の”Kiss”で好評連載中の「七つ屋志のぶの宝石匣」は、「のだめカンタービレ」でおなじみの二ノ宮知子先生による、宝石と質屋さんのお話です。
主人公の「志のぶ」は、東京下町の質屋「倉田屋」の跡取り娘で、宝石の「気」を感じるという不思議な能力の持ち主!
そして志のぶの婚約者「北上顕定」は、高級ジュエリー店で外商の仕事をしながら、幼い頃に聞かされた北上家に代々伝わるという「幸運の赤い石」を探し求めています。
顕定はこの石を探すために、ちょっと危険な事に首を突っ込んでいるようです・・・
「七つ屋志のぶの宝石匣」5巻 Story17のあらすじ・ネタバレ
「普通じゃない!」・・・と、志のぶが突然つぶやきます。
「田代のおじちゃんが来ない」・・・と、いつもなら年金の支給日に、預けた品物を引き取りに来るはずの常連客が来ないことを心配する志のぶ・・・
その時ちょうど、幼い頃の自分の異常な体験を思い出していた顕定は、志のぶから「普通じゃない」・・・と急に言われ驚きますが、それが常連のすし屋の大将の話だと分かり思わず「なんだ」・・・とため息・・・
これを聞いた志のぶは、「なんだじゃない!」・・・と言って、この常連客の住むアパートに様子を見るため飛び出して行くのでした。
早速、”ピンポーン”・・・とインターホンを鳴らすものの応答はありません!
すると、お隣さんから「田代さんなら、今入院してるよ」・・・と驚きの知らせが・・・
この常連客の田代さんは、脳梗塞で倒れて入院していたのでした。
入院先を聞いた志のぶは、さっそく顕定と一緒にお見舞いのため病院に向かいます。
「なんら~志のぶちゃん」・・・と、田代さんは後遺症で言葉が少し不自由になってはいるものの、思ってたよりは元気な様子・・・
しかし看護師からは、「口だけは元気だけど、左半身には麻痺があるんですよ」・・・と病状を明かされ、おまけに食事もリハビリもしないので困っている・・・と打ち明けられます。
すると田代さんは、「やることもねーし、倒れた時死なせてくれりゃよかったんら・・」と、完全に生きる気力を無くしている・・・
顕定は店で預かっている奥さんの形見の「オパール」が、期限切れで流れてしまうことを伝えますが、引き取り手がいないと言って、人生同様もうすっかり諦めているのでした。
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自宅に戻った顕定は、幼い頃に味わった自身のつらい経験を思い出しています。
倉田屋に3年という期限で”質草”として預けられたものの、3年経っても誰も迎えに来てくれなかった過去・・・
「あと3日で流れてしまう」・・・と、期限の3年が目前に迫った日のことが鮮明に蘇る・・・
その時、ゴッ・・・という音と痛みで目を覚まします!
うたた寝してテーブルに思いっきり頭をぶつけて目覚めたのでした。
自身の過去の経験から”流れる”・・・ということに敏感になっていた顕定は、幼い頃からお世話になっている田代さんの、奥さんの形見のオパールが”質流れ”になってしまうことが気になります。
そして後日、顕定は都内に住む田代さんの家族を訪ねることにするのでした。
忙しくて病院にもなかなか行けない・・・と、看護師に言っていたという一人娘の「美鈴」
顕定は事情を説明してオパールを引き取ってもらおうと考えてましたが、美鈴は父親が母の形見を質入れしていたことにあきれ顔・・・
昔から、父親のギャンブルや投資の失敗に振り回されて、家族がどれだけ迷惑をかけられたか・・・と、怒りや悲しみを通り越してもうあきれるしかない・・・という感じです。
はたして顕定は「形見のオパール」を、娘に引き取ってもらえるのか・・・?
それとも、過去に顕定自身も恐れた”質流れ”になってしまうのか?
「七つ屋志のぶの宝石匣」5巻 Story17を読んだ感想
人情豊かな下町らしいお話でした。
すし屋の大将の田代さん、とにかく”お人よし”・・・だった。
それをいいことに、ちょっと悪どい連中が次々にカモにしてきた・・・っていう感じ。
家族はホント大変だったことでしょう(>_<)
でも結局、いつも冷静沈着な顕定の心の奥底にある深いキズが、田代さん親子の絆を守ったのかもしれませんね。しらんけど・・・







