七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story5」のあらすじ・ネタバレ感想

「七つ屋志のぶの宝石匣」の主人公「志のぶ」の実家は、江戸時代から続く東京下町の質屋「倉田屋」です。

この質屋で宝石の鑑定をしている志のぶは、石の「気」を感じる・・・という不思議な能力の持ち主!

今回もまた、志のぶの不思議な能力によって救われる人がいるようです・・・

 

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story5 のネタバレあらすじ

 

あらすじ1|有馬家の宝石の秘密

宝石店の外商をしている「顕定」は、秋元夫人の紹介で有馬家を訪ねました。

さっそく、満津子夫人に宝石を勧めようとしますが、夫人から「宝石はもういらないの」・・・と、やんわりと断られてしまいます。

・・・と、そこに、長女の「富子」がやって来て、「むしろ宝石を売りたいのですけど、これを処分してきて下さらない?」・・・と、顕定の前にいくつかの宝石を差し出しました。

有馬家は、代々政治家を多く輩出してきた名家です。

満津子夫人の夫「一雄」も、前政府の中で大臣まで務めていた人でした。

しかし、3年前に一雄が急な病で他界・・・

その後、長女の富子と婚約していた一雄の秘書「小山田司郎」は、突然違う選挙区から出馬して”初当選”・・・引退した元副首相の地盤を引き継ぎ、その孫娘と婚約してしまったのです。

有馬家の宝石を預かった顕定は鷹臣の工房で、「有馬家には幸運をもたらす赤い石があるって話、本当かよ?」・・・と尋ねます。

鷹臣はロンドンにいる時、有馬家の長男から、「オレの家には幸運の赤い石がある」・・・という話を直接聞いていました。

しかしその話に、「それ本物の長男か?」・・・と疑う顕定。

これに対して鷹臣は、「幼なじみなんだから間違えないよ」・・・と返します。

顕定は、有馬家の「赤い石」が北上家の「赤い石」と関係あるかもしれない・・・との思いから、宝石店の外商として有馬家に出入りするようになったのでした。

 

あらすじ2|志のぶが感じた宝石の「気」は?

その後顕定は、有馬家から預かった宝石を持って倉田屋へ行き、鑑定を始めました。

この宝石を見た志のぶは、さっそく能力全開!

「なにコレ! すっごい素敵なブラックオパールのカフスボタン! ギラギラ♡」

・・・と、一雄氏が”初当選”した時のカフスを見て大喜び!

「あ~、このキャッツアイはいいモノだけど・・・怖い」

・・・と、こんどは”落選”した時のものを見て複雑な表情・・・

 

 

 

こうやって志のぶは、宝石から出ている「気」を完全に読み取っていきます。

そして、売ってほしいと頼まれた宝石の中には、天然のアンティークパールも含まれていました。

ほとんど全部が真珠層で出来ていて、内部からの変色もないという、とても貴重なものです。

 

 

 

 

顕定は長女の富子から、家計が苦しいから宝石は全部売って欲しいと頼まれていましたが、これを聞いた志のぶは、「パール」「ブラックオパール」は、絶対に売ってはダメだと言いだします!

そして「このパールは長女の富子にとっていいはずだから」・・・と、顕定を説得!

しかし顕定は、「そんなことは関係ない」・・・と、見積もり作成に取り掛かりました。

 

あらすじ3|探している宝石とは違った「幸運の石」

後日、顕定は見積書を持参して有馬家を訪ねます。

さっそく満津子夫人に見せますが、夫人からは「このブラックオパールのカフスと、アンティークパールのネックレスはどうしても残したいんです」・・・と言われてしまいます!

なんと、志のぶが「売らないで!」・・・と言っていたものです!

アンティークパールは夫人が祖母から受け継いだもので、ぜひ長女の富子に受け継いでもらいたい大切な宝石。

ところが富子は、「そんな古くさいものはいらない」・・・と言い放ち、家も早く売ってしまえばいいと言いだしました!

夫人は、結婚を諦めてすべてを投げ出したい富子と、有馬家の「幸運の石」を持ち出して海外留学したままで帰ってこない長男に、それぞれ希望を持っていました。

長男が帰ってくるかもしれないから家は売れないし、富子にも結婚を諦めないで、アンティークパールを受け継いでほしい!

顕定は、有馬家内のゴタゴタに巻き込まれ、宝石を売るのか、売らないのか・・・結論を出せずにいますが、長男が「幸運の石」を持ち出したという重要な情報を得ます!

そこで、この長男と幼馴染の鷹臣に、居場所を確認するために工房にやって来ました。

工房では、鷹臣と志のぶが宝石談議をして盛り上がっています!

顕定は鷹臣に、有馬家の長男の居所を尋ね、これまでの経歴などを話していると、なんと、その有馬家長男「一征」が、突然鷹臣を訪ねて来たのです!

現在ロンドンで、プロのスヌーカー選手として活躍している「一征」

一征のマイキューには、「幸運の石」と呼ばれる赤い石がはめ込まれているのでした。

そして実は鷹臣も、スヌーカーの元プロ選手!

一征はさっそく、鷹臣に勝負を挑み、負けたらキューにはめ込んでいる赤い石を見せる・・・という約束をしました。

その結果、現役プロの一征に対してドローだったということで、キューを見せてもらうことに・・・

見せてもらった赤い石を確認すると、それは大きくて立派な”フツー”のルビー

結局、有馬家の「幸運の石」も「北上家の赤い石」とは関係ありませんでした。

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story5 のみどころと感想

秋元夫人に紹介された有馬家のお家事情は、なかなかメンドクサイ状態でしたね!

長女の富子がヤケクソになって、家も宝石も手放してしまおうとしてますが、志のぶが感じたように、いい「気」を出している宝石は手元に残した方がいいと思いますね?

長男が持ち逃げしたという「幸運の石」がちゃんと戻ってきて、家が落ち着いて家族も幸せに向かっていければいいなぁと思います。

そして今回、鷹臣の過去がちょっとだけ分かりました。

「スヌーカー」のプロ選手なんて、カッコいいですけど、何故それを辞めて宝石デザイナーになったのか、またまた謎が深まりました・・・

それに、鷹臣が言った言葉も気になりますね~、・・・いったい何から”隠す”のか・・・

まだまだ始まったばかりの物語なのに、すでにいくつもの伏線が張られていて、先へ進むのが楽しみで仕方ありません!