七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story7」のあらすじ・ネタバレ感想|エメラルドの「気」を浄化!

「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子先生が描く「七つ屋志のぶの宝石匣」は、質屋と宝石がテーマの物語!

生まれつき不思議な能力を持つ主人公の「志のぶ」は、実家の質屋「倉田屋」で宝石の鑑定をしています。

前話では、アクアマリンに込められた「気」を読み解き、悩みを抱える女性を助けることができました。

そして今回また、変な「気」を放つエメラルドに気づいた志のぶ・・・

このエメラルドの持ち主と、係わった人に起こった大変なこととは・・・?

 

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story7 のネタバレあらすじ|エメラルドの悪い「気」を浄化する!

 

あらすじ1|志のぶの能力が邪魔者扱いされる場所

志のぶと母の百合江、そして顕定の3人は「平場」にやって来ました。

「平場」とは、質屋や古物業者の”質流れ品””買い取り品”を競りで処分する古物市場のことで、その市場の登録業者なら参加することが出来ます。

今回3人は、志のぶの叔父の「命令」で、ブランド物の買い付けに来たのでした。

この平場では、志のぶの目の前を様々な宝石が飛び交っています!

「投げないでよ」・・・と、不満げな志のぶの気持ちをよそに、競り落とされた指輪がポンポン投げられ目の前を通過・・・

平場で通常行われる「ポンヤリ」形式の競りで、どんどん競り落とされていきます!

そこに、「顕~!このルビー色入れられてねーか?」・・・と、顕定に鑑定を求める声!

「ああ・・鉛ガラス含浸ありますね」・・・と顕定が答える横で、「あ~それよりその石、変な””が・・」・・・と、志のぶが言い出すと、「いい”気”とかどーでもいいんだからよ!あっちいけ志のぶ!」・・・と、邪魔者扱いされるのでした・・・

しかし、ここでも志のぶの不思議な能力は、みんなの知るところだったのです。

 

あらすじ2|志のぶのシブい恋愛ポイント

 

「根付」の取引が始まると、長髪を後ろで束ねた若い男が、熱心に品物を見ていることに志のぶは気づきました。

根付とは、江戸時代に印籠、煙草入れなどの小物を持ち歩く際、ひもで帯から吊るすために用いられた留め具のことで、「根付」が好きな志のぶはこの男を、「信長みたい」・・・と言ってトキメキます!

昼休み、食事をとっているこの男に、「根付、お好きなんですか?・・わたしも好きなんです」・・・と話しかけながら、首から下げた”ナメクジ”型の根付を見せました!

するとこの男も、「すげ~超激レア!」・・・と、ナメクジ根付に激しく反応!

2人は根付で盛り上がりますが、なぜか周りは少し引き気味です・・・

実はこの男、志のぶの伯父「保」が経営している店のライバル店、「スペシャルウィーク」の跡取り息子の「金井 祐也」で、”仕事ができない”・・・ことで有名な男でした!

そして午後の競りでは、志のぶの母「百合江」がブランドバックを次々と落札していきますが、その勢いに「金井」はまったくついて行けません!

筋金入りのブランド好きの「百合江」の仕事ぶりに、圧倒される金井でした・・

商品の仕入れが終わって倉田屋に戻った志のぶは、自分のお気に入りである「ナメクジ根付」を初めて褒められたことで、すっかり金井に好意を持ち浮かれています。

「顕ちゃんみたいにお高くとまった男より祐也さんの方が」・・・などと言う志のぶに対し、「なにが祐也さんよ、あいつは敵の店の男なのよ!」・・・と、百合江は猛反発!

・・・と、その時、母と娘が言い合いをしているところに、常連のお客様が来店します。

近所にある喫茶店オーナーの奥様で、なにやら相談ごとがある様子・・・

その相談とは、「駅前の質店にエメラルドの指輪を預けていたんだけど、期限を忘れて流してしまった」・・・というもの!

暇だった喫茶店が急に繁盛していて、忙しさですっかり忘れてしまったのでした。

この指輪は、亡くなった姑から「お守り」として貰った大切なものでしたが、質店が休みで連絡が取れず、馴染みの倉田屋に助けを求めにきたのです。

そこで顕定は、その質店が出入りしている「天川会」という平場に行って、捜してくることにしました。

 

あらすじ3|志のぶだけが知る宝石の「気」を浄化する方法

 

後日、志のぶと顕定が「天川会」の平場に行くと、なんと「金井 祐也」の姿が・・・

さっそく志のぶが話しかけますが、「根付」で盛り上がった時とは少し様子が違います。

顕定はすぐに依頼された”エメラルド”を見つけ鑑定、10万円くらいから競りが始まると予想します。

そして競りが始まると、金井は噂通り全く仕事ができず負けつづき・・・

そこに、依頼品のエメラルドが登場!

すると志のぶは、このエメラルドから変な「気」を感じます。

喫茶店が暇だったのは、この石のせいだったのではないかと志のぶは予想。

そして顕定が予想した通り、10万から競りがスタート!

「12!」「13!」・・・と、次々に声が上がる中、絶対に落としたい顕定が「十貫目(16万5千)」・・・と言うと、すかさず「倍!」・・・という声!

「倍!」・・・と言ったのはなんと、金井でした!

「あの”エメ”に20万はありえない・・金井さんとこ跡取りがあれじゃ・・・」と、周囲の反応は冷ややかです。

さらに志のぶには、エメラルドから出る悪い「気」までが倍に見えていました。

すぐに帰ろうとする金井に、「そのエメラルド持って行かないで、すごく危険な状態だから」・・・と言って引き止める志のぶ!

しかし金井は逃げるように、そそくさと持ち帰ってしまうのでした・・・

翌日志のぶは、金井が怪我で入院したことを知ります。

すぐにエメラルドを回収する必要があると感じた志のぶは、金井の入院先の病院で十貫目(16万5千)で引き取るのでした。

そして、引き取ったエメラルドを、「気」を浄化する能力の持ち主である「鷹臣」に渡すとキレイに浄化!

「鷹さんすごい!」・・・と、一安心するのでした。

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story7のみどころと感想

 

魚でも野菜でも市場があって商品の取引をしていますが、質流れ品などの古物にも「平場」という市場があるんですね!

この「平場」でのやり取りがとても興味深くて、読みながらどんどん質屋の世界に引き込まれていきました。

今回登場した「信長」のような男「金井 祐也」は、一生懸命だけどその努力が報われず、ちょっと不憫だと感じましたね・・・しっかり修行して仕事の出来る男になって帰って来て欲しいなぁと思います。

そして、志のぶは金井に根付を褒められたことで好印象を抱きましたが、男に惚れるポイントが渋すぎます

今後、志のぶの恋の行方がどうなるのか、婚約者である「顕定」との関係・・・などなど、気になる伏線が盛りだくさんの展開でした