講談社の”Kiss”で連載中の「七つ屋志のぶの宝石匣」は、「のだめカンタービレ」でおなじみの、二ノ宮知子先生が描く宝石×質屋の物語!
舞台は東京下町の質屋「倉田屋」、そこは色んな人が集まる人間味あふれる場所で、この店の跡継ぎの女子高生「志のぶ」は、生まれつき「石の”気”」を感じるという不思議な能力を持っています!
そして、幼い頃「倉田屋」に”質草”として預けられ、そのまま志のぶの”婚約者”にさせられてしまった「北上顕定」は、高級ジュエリー店の外商をしながら、北上家に代々伝わるという「幸運の赤い石」を探しています。
わずかに残る記憶だけを頼りに探す「幸運の赤い石」が、顕定の手に戻るのはいつなのか?
「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story14のあらすじ・ネタバレ

「サファイアがお好きなんですか?」・・・と、倉田屋のカウンターで宝石の鑑定をしながら、買い取りのために来店した女性に声を掛ける顕定・・・
「願かけ・・みたいなものかしら」・・・と答えた女性は一瞬寂しい表情を見せますが、すぐに「でももういいの。全部買い取りでお願いします」・・・と、どこか吹っ切れたように依頼します。
女性の名前は「柏木ミチ子」
ミチ子はこの日の朝、これまで秘めていた重大な決意を実行するために外出します。
彼女の家庭は、夫と高校生の息子、そして夫の母親の4人家族・・・
そんな家族にミチ子は、「映画を見に行く」・・・とだけ言って、普段と何も変わらない様子で家を出たのでした。
一人息子の「柏木冬馬」はこの日、母親の決意など知る由もなくウキウキしながら外出の支度をしています。
冬馬は、部活の剣道を通じて知り合った志のぶに密かに思いを寄せていて、この日初めて部活以外で二人きりで会う約束をしていたのでした。
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念願の志のぶとのデート・・・
「志のぶの行きつけの剣道具店に連れて行って欲しい!」・・・という理由を作って二人っきりで会うことに成功した冬馬ですが、なぜか急に「母さんなんか変だったな」・・・と、母親の様子がおかしかったことに気づきます。
しかし、せっかく二人っきりで会えたんだからと、気持ちを切り替えデートに集中するのでした。
そして剣道具店を出て歩き出そうとした瞬間、「おお~志のぶ!」・・・と叫ぶおじさんの声!
それは自宅へ帰る途中の、志のぶの父親と祖母でした。
「お父さん!おばあちゃんまで!」
両親の離婚後、普段は母親と一緒に倉田屋で暮らしている志のぶは、久しぶりに父親の住むマンションに冬馬と一緒に上がり込みます。
そして、志のぶの家庭のことを何も知らなかった冬馬は、志のぶが質屋の娘であることや宝石の鑑定が出来ること、さらに”石の気”を感じることを知るのでした。
その帰り道、母親のことが気がかりだった冬馬が「今度母さんの宝石も見てやってよ。青い石ばっかりなんだけど」・・・と何気なく言うと、”青い石”・・・に何かを感じた志のぶは、「これから行ってもいいかな?」・・・と、冬馬の家に行くことにします。
そして早速”青い石”を見せてもらおうとしますが、宝石箱はカラッポ!
代わりにそこにあったのは、なんとミチ子の署名がされた”離婚届”でした!
すぐに母親に電話する冬馬ですが、やっぱり出ない…
そんな慌てふためく冬馬と家族の元に、「サファイアはうちにあるみたいです」・・・と、”青い石”に心当たりのあった志のぶは、顕定に確認し倉田屋で預かっていることを伝えます。
そしてすぐに冬馬の家族は倉田屋を訪れ、買取をした顕定に話を聞くのでした。
今回、顕定はミチ子から”買取”を依頼されましたが、その時の様子が気になってその後このサファイアを志のぶに見せていました。
志のぶはサファイアから出る気を読み取り、買取ではなく”預かり”にするよう顕定に伝えますが、結果的にこのサファイアの持ち主が冬馬の母親だったことを知るのでした。
「七つ屋志のぶの宝石匣」4巻 Story14を読んだ感想
今回も志のぶの不思議な”能力”が発揮されたようですね。
顕定からは”オカルト”呼ばわりされてますが、その実力は間違いないのでなんだかんだ言いながらも頼りにしている様子(゚д゚)
結局、嫁姑問題が積もり積もって今回の騒動になったわけですけど、サファイアの力は効かなかったのか?・・・それとも、最後の最後に力を発揮したのか?
志のぶの”能力”を通すことで、今回は丸く収まるのかな・・・?(^^