七つ屋志のぶの宝石匣

漫画「七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story6」のあらすじ・ネタバレ感想|アクアマリンの秘密

「七つ屋志のぶの宝石匣」は、二ノ宮知子先生による”宝石”と”質屋”のお話です。

主人公の「志のぶ」は高校2年生!

実家は、東京下町で江戸時代から続く質屋「倉田屋」です。

志のぶは生まれつき、宝石の「気」を感じる・・・という不思議な能力を持っていて、この能力によって、質屋に持ち込まれる宝石を鑑定しているのでした。

そしてまた、素敵な宝石が持ち込まれましたが、志のぶの鑑定はいったい・・・?

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story6 のネタバレあらすじ|アクアマリンを鑑定

 

あらすじ1|志のぶが感じたアクアマリンの「気」

今日は、”質屋組合チーム”vs”捜査三課チーム”の野球大会の日・・・

7回表2アウト、「6対7」で質屋組合がリード中!

ここで捜査三課チームは、代打として監督の「しょーちん」が登場し、センター前に弾き返すいい当たりのヒット!

「しょーちん」は、幼なじみである、志のぶの母「百合江」にいいところを見せたくて張りきってヒットを打ちましたが、百合江は全く見ていません・・・

それどころか、鷹臣といちゃいちゃとお弁当を食べている様子・・・

おまけに観客席で応援している女子たちは、ライトを守っている「顕定」に夢中で、しょーちんのヒットなど、どうでもいい感じ・・・

そんなことを気にしながら走るしょーちんは、帰ってきたボールでタッチアウト!

そのまま試合終了です。

そのころ倉田屋では、志のぶが店番をしていました。

そこに買い取りを希望する女性客が訪れますが、どうやら顕定の知り合いのようです。

女性は、「このダイアを買い取ってほしいの・・・もうすぐ離婚するから」・・・と、エンゲージリングを差し出します!

志のぶは、まだ離婚していないので「預かり」にして、代わりに女性客が左手の薬指に付けている”アクアマリン”の指輪を買い取ると言いますが、それを売ることはダメだと拒否するのでした。

 

 

そこへちょうど、野球大会の打ち上げで酔いつぶれた百合江を抱え、顕定としょーちんが帰ってきました。

そして顕定は女性客を見るなり、「浜口さん?」・・・と驚きます!

「北上くん!」・・・と女性客、2人は高校の同級生だったのです。

さっそく顕定も、ダイアの指輪を鑑定して「預かり」を勧めますが、それに対して浜口は、しぶしぶ納得する代わりに一つ条件を付けました。

「それでいいから わたしを泊めて!」

「昔、私を弄んだ罰として!私を利用してうちにもぐりこんで、私が告白したらこの人」・・・と言いかけたところで、慌てて浜口を外に連れ出す顕定・・・

そして、浜口を自分のアパートへ連れて行って泊まらせて、自分は倉田屋に泊まるのでした。

顕定は、志のぶが言った「買うならアクアマリン」・・・という言葉の真意が気になり、浜口を邪険には出来なかったのです。

 

あらすじ2|アクアマリンに込められた本当の気持ち

ある日、顕定はデュガリーで接客をしていますが、その相手は高校時代の同級生「松井さん」

彼女は、顕定に指輪をつけてもらいたくて、彼氏を連れずにわざわざ一人で来店です。

そこで、「そういえば松井って、浜口と仲良かったよな?」・・・と尋ねてみると、浜口さんの旦那のことを知っていて、大手出版社の有名グルメ雑誌の編集で活躍しているイケメン・・・という話を聞きます。

顕定はさっそく志のぶに電話をして、そのグルメ雑誌を探してもらいますが、その雑誌に載っていた男は、イケメン・・・ではなく、ただの太った男でした!

その時、浜口から「離婚のことで相談したいので、仕事が終わったら銀座のレストランに来てください」・・・というメールが届きます!

仕事が終わりレストランに行ってみると、おしゃれに着飾った浜口の姿が・・・

そんな浜口と顕定が楽しげに食事をしている姿を、外からじっと見つめる男がいました

その男は、浜口の旦那さん

浜口が旦那への「当てつけ」として、顕定と楽しそうに食事をしている姿を見せたのです!

浜口は、旦那の仕事が忙しくなり、なかなか会うことも出来ず、彼がどんどん面白くなっていくことがだんだんと腹立たしくなったのでした。

自分は彼の仕事に合わせて仕事を辞めてヒマだったのに、活き活きと仕事をしている旦那をみて悔しくなったのです。

でも本心では、離婚するつもりなどありませんでした

売ることを拒んでいた「アクアマリン」は、付き合い始めた頃に彼からもらった誕生石!

だからこそ、絶対に手放そうとしなかったのです

後日、倉田屋で「預かり」をしていたダイアのリングを、浜口は引き取りました。

小さな出版社でバイトも始め、毎日充実している様子・・・

そんな浜口に、「顕ちゃんが昔あなたを利用したって話・・・あれはどういうことなんですか?」・・・と、志のぶは尋ねます!

それは高校時代、浜口が風邪で学校を休んだ時、なぜか違うクラスの顕定がプリントを持って訪ねて来ました。

それから三日連続でお見舞いに来たので、てっきり自分の事が好きなのだと確信して「付き合ってもいいよ?」・・・と告ったところ、「ごめん、オレ・・・婚約者がいるんだ」・・・と、顕定は都合のいい断り方をしていたのでした・・・

この時顕定が、浜口家へ通った本当の理由は、浜口の父親が勤めていた証券会社と顕定の父親が取引があり、その頃の話が聞きたかったから・・・というもの。

志のぶは、「そんな昔から、そんなことしてたんだ」・・・と、また顕定の裏の面を知ることになったのです。

 

七つ屋志のぶの宝石匣 2巻 story6を読んだ感想

 

質屋組合チーム”vs”捜査三課チーム”の野球大会がウケますね・・・

質屋組合「しちまる」のユニフォームを着て、ライトを守っている顕定のちょっと引いてる表情w

全く乗り気ではない顕定に対して、「キャー顕ちゃんこっち向いて~」・・・と盛り上がるギャラリーの対比が面白い!

そして今回は、顕定の高校時代を知る人物が登場しました。

クラスメイトでもないのに三日間も続けてお見舞いに来てくれたら、やっぱり勘違いしますよね~?

でも、「婚約者がいる」・・・っていう断り方、都合のいい時だけ「祖父が勝手に決めた婚約者」の存在を利用していたんでしょうか?

顕定ってやっぱり昔から、ただのさわやか好青年ではなかったようですね。