わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 1巻 第6話」ネタバレ・あらすじと感想|清霞と初めてのデート

ゆり江や清霞に対して誠実でいたいと思う一方で、自分のこれまでのつらい境遇を正直に話せない・・・という矛盾した心を抱え、苦悩する美世・・・

そんな美世を、清霞は街へ誘います。

第6話は、二人で初めて出かける「デート」のお話!

美世が清霞の優しさに触れ、少しずつ心を通わせてゆきます。

そして、美世に段々と”特別な感情”を抱き始める、清霞の戸惑いが描かれます。

 

 

「わたしの幸せな結婚 1巻」第6話のネタバレあらすじ|清霞の揺れ動く気持ち

 

あらすじ1|清霞と一緒に買い物へ

清霞の運転する車に乗り込む美世・・・

街へ行くとは聞いていましたが、具体的な目的を知りません。

清霞に尋ねると、「車を置くために、まずは職場へ向かう」・・・という返事。

清霞の率いる対異特務小隊は、帝国陸軍本部とは別の小さな施設に拠点を置いていました。

到着して車から降りると、すぐさま清霞の部下、「五道」が声を掛けてきました。

五道は美世を、まじまじと見つめます!

清霞が「詮索するな!」・・・と言ってあしらうと、「へいへい」・・・と去って行くのでした。

この五道は清霞の側近で、異能者としては有能な男でした。

街へ出ると、清霞は美世に「行きたいところはないか?」・・・と尋ねますが、清霞に付いていくだけのつもりでいた美世は、自分の希望を聞かれたことに戸惑います。

そんな美世の様子に微かに笑う清霞・・・

結局、清霞の”買い物”に付き合うことになりました。

街の風景に興味津々の美世に、清霞が「楽しいか?」・・・と尋ねると、お上りさんのような振る舞いで清霞に恥をかかせてしまったと俯きますが、清霞はそんな美世の頭にそっと手を添えました。

そして、「大丈夫、私への迷惑は考える必要はない」・・・と、美世に優しい眼差しを向けるのでした。

美世は驚きながらも、「はい」と頷きました。

こんなにも優しい清霞の、一体どこが”冷酷無慈悲”なのだろうと美世は思います。

自分に清霞と釣り合うだけのものがあれば、ずっと付いていくのに・・・と、清霞の横顔をそっと見つめました。

 

 

あらすじ2|美世への気持ちに気づいた清霞

 

清霞の目的地は「すずしま屋呉服店」

久堂家が古くから贔屓にしているお店でした。

「店の物を見ながら待っています」と言う美世に、「気に入ったものがあれば後で買おう」と言い、店の奥へ消える清霞。

高級そうな品々を眺めながら、いずれ追い出される身である自分が、何かを買ってもらうなど畏れ多い・・・と、美世は思うのでした。

奥の座敷では、すずしま屋の女将が、「坊ちゃんが女性を連れてくるなんて初めてじゃありませんか」・・・と、ニコニコ微笑んでいます。

清霞はこの時、「美世が古着を自分で繕っていた」・・・という、ゆり江の報告を思い出しました。

たしかに、美世の着物はどれも貧しい古着でボロボロのものばかり・・・

清霞は心が痛み、これまでの婚約者には何かを買う気にはなりませんでしたが、美世には買ってやりたいと思ったのです

しかし、”彼女に特別な感情があるわけではない”・・・と、清霞は心を落ち着けます。

美世に似合いそうなものを女将に尋ねると、淡い色の反物を勧められました。

いくつか見ていると、淡いけれども鮮やかで目を引く”桜色の反物”に目を奪われます。

清霞は、この色は似合うだろうなと思い、思わず美世が袖を通す姿を想像してしまいます。

そんな自分に戸惑う清霞・・・

改めて、美世に対し”特別な感情はない”・・・と自分に言い聞かせます。

 

あらすじ3|美世のための買物に喜びを感じる清霞

女将には、「桜が今の季節に合わない」と言われますが、来年の春にまた着られるからいいと一枚仕立ててもらうことに・・・

美世のための着物を何枚か注文し終えると、「美世を絶対に手離してはいけません!」・・・と、女将が清霞に念を押しました。

女将は、美世は”磨けば光る原石”で、清霞が磨き続ければ美しい女性に成長し、彼女を着飾る楽しみが生まれるのだと力説します。

そう言われて、それも悪くないと思う清霞・・・

しかし、すぐさまその気持ちを打ち消し、美世への思いが「愛」ではないと自分に言い聞かせるのでした。

店の奥から戻ると、美世が先程の桜色の反物と同じものを眺めていました。

「それが気になるのか?」・・・と清霞が聞くと、美世は「母の形見に似ていて懐かしかっただけです」・・・と寂し気に言います。

清霞が他に気になるものを尋ねても、美世は「間に合っている」・・・と言ってねだりません。

自分からは絶対に欲しがらない美世・・・

だからこそ、清霞は今日の目的を美世には話さなかったのでした!

”美世のための着物”を購入したと知れば、申し訳なさで「死にそうな顔」・・・をするのが、容易に思い浮かんで、清霞はふっと微笑み、美世を伴って店を後にするのでした。

 

「わたしの幸せな結婚 1巻」第6話を読んだ感想

 

清霞の庇護欲が爆裂する第6話でした。

清霞は美世の酷い境遇に庇護欲を掻き立てられ、完全に美世を守るべき対象として見るようになったという感じがします。

頭撫でちゃうくらい可愛くて仕方ないんでしょうね

美世も清霞の心優しさに触れて、傍にいたいと思うようになっていますので、この関係が恋愛に発展するまであと一歩というところ。

普段表情に乏しい清霞が、美世へ感情に戸惑う様子は必見です。

さえない女の子がお金持ちの彼のプレゼントで着飾ると、見違えるほどに綺麗になる・・・みたいな王道のシンデレラストーリーですが、遠慮深い美世を気遣って、清霞が密かに段取りを組んでいるところが奥ゆかしくていいですね。

後日、美世が驚く姿が早く見たいなと思います。

デートはまだまだ続きますが、まずは二人の距離がぐっと縮まったことが、とってもとっても嬉しいと思いました!