わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 2巻 第11話」ネタバレ・あらすじと感想

「清霞に真実を打ち明けなければ」・・・と思いながらも、決心できずに思い悩む美世・・・

清霞は、そんな美世の気持ちを察して、唯一心を許せる相手「花」を呼び寄せます。

11話では、「花」に心の内を吐露し、清霞の深い想いを知り、そしてついに隠していた真実を清霞に明かします。

全てを知りながら、それでも”美世が自ら話してくれる”ことを待っていた清霞!

ようやく二人の気持ちが通じ合い、清霞は美世を抱き寄せます・・・

 

 

「わたしの幸せな結婚」 2巻 第11話のネタバレあらすじ

 

清霞が「花」を呼んだということを知り、美世はとても驚きます。

そして、話してもいない花のことを清霞が知っているという事実から、自分のことを調べつくしているだろうと美世は思うのでした。

清霞が「お前が悩んでいることはそのうち気にせずともよくなる」・・・と告げたのは、美世に異能が無いことは分かっていたからだったのです。

美世は、”異能”が無いから自分には価値がない」・・・と思っていたこと、そして「真実を打ち明ければ清霞に捨てられる」・・・と思い込んでいたことを花に話します。

花は「勇気を出してください」・・・と微笑み、「久堂さまは待っていらっしゃいますよ」・・・と伝えますが、その言葉にハッとする美世!

花は、どんな結果だったとしても「今度は美世を絶対に助ける!」・・・と、美世の手を握って勇気づけました。

花の胸に顔をうずめて、「ありがとう」・・・と呟く美世・・花は優しく頭をなでてくれます。

そして美世は、全てを話す決心がついたのでした。

 

 

清霞のいる部屋へ美世は走ります・・すると、突然のことに驚く清霞は、思わずそっけなくしてしまう・・・

美世は拳を握り締めて、清霞の前に正座しました。

そして清霞を真っ直ぐに見据えて言葉を紡ぎます。

「ずっと言えなかったこと・・わたしには・・・」

「わたしには”異能”がありません!」

学校も小学校止まりで、実家では使用人として働いていたこと、教養もなく見た目も悪く、清霞には相応しくないことなどを次々に話してゆきます。

そして、「追い出されたくない」・・・という浅ましい気持ちから黙っていたのだと告白し、これまでのお礼と感謝の気持ちを込めて、編んだ”組み紐”を清霞に差し出しました。

「話さなければならないことは、これですべてです、旦那さまのご判断を聞かせてくださいませんか?」・・・と、美世は頭を下げます。

どれくらいの時が経ったのでしょう・・・美世は頭を下げ続けます。

そして、「いつまでそうしているつもりだ」・・・という声に顔を上げると、そこには清霞の微笑みが・・・

次の瞬間、美世は不意に抱き寄せられていました。

「お前に出ていかれては困る!もう少ししたら正式に”婚約”しようと思っているのだから」・・・と、清霞は美世を抱き留めながら告げました。

あまりのことに顔を真っ赤にしながら困惑する美世・・・

「お前は嫌か?」・・・と尋ねられますが、胸がいっぱいで何も答えられません。

突然、美世を拘束する腕が解かれますが、清霞を見上げると、そっぽを向きながらも彼が赤くなっているのが分かります。

美世は清霞の着物を握り締め、「ここにいたいです」・・・と力強く答えました。

清霞は「他の誰でもなくお前にここにいてほしい」・・・と穏やかに答えるのでした!

美世は、これまでの苦しみがすべて、ここに繋げるためにあったのだとしたら報われると思い、必死に涙をこらえます。

 

 

清霞は組み紐を受け取り、「これで髪を結ってくれ」・・・と美世に頼みました。

美世は丁寧に清霞の髪を束ねて組み紐を結びます。

「綺麗な紫色だな」・・・と愛おしそうに組み紐を眺め、「ありがとう、美世」・・・と言う清霞に、頬を染める美世なのでした。

美世は帰ろうとする花に、心からのお礼の言葉をかけました。

その間に清霞は、花を迎えに来た部下の「五道」に、見張りの「式」がいたかを確認しますが、あの式は清霞だけを監視しており、今日のことは知られていないと報告するのでした。

そして、車に乗った花を美世は穏やかな気持ちで見送るのでした。

その頃辰石家では、久堂清霞に放った「式」を撒かれ、当主が苛立っています。

美世の姿を確認したいのに、いつも上手くいかないのです。

香耶の話によれば、美世は久堂家をまだ追い出されていない様子・・・

しかし、斎森家を清霞が訪ねたことを知り、辰石は「美世のようなみすぼらしい娘を寄越したことへの苦情を言いに行ったのだろう」・・・と勝手な詮索をします!

そして、「あと少しで美世が追い出されるはずだ」・・・と考え、そこで美世を保護し辰石家の嫁にすることを企てているのでした!

 

「わたしの幸せな結婚」 2巻 第11話を読んだ感想

 

ようやく美世が勇気を出して一歩踏み出すことができました!

もう本当に「良かったぁ~」・・・という気持ちでいっぱいです!

美世にとって「花」は、美世の全てを知りながら無条件に慈しんでくれる人で、素直な気持ちを話せる相手なのですね。

それが分かっていて美世を心配し、花を呼んでくれた清霞・・・

もう、そんなのされたら好きになっちゃいますよ!・・やることがかっこ良すぎです!

今回は、清霞と美世のじわじわと温かくなっていく恋心に、キュンキュンして胸が苦しくなる第11話でした。

そして、清霞に偵察のための「式」を放っていたのが、辰石家当主だったと分かりましたが、清霞が斎森家を訪ねた理由が見当違いすぎて笑えました!

清霞が美世を「見初めること」は、そんなにあり得ないことなのでしょうかね?

こんなに美世は可愛いのに・・・

でも、真実を知った辰石が、次に何を仕掛けてくるか油断できませんね!