わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 1巻 第2話」ネタバレあらすじ感想|初めてのあさごはん

早くに母親を亡くし、継母や異母妹、さらには実の父親にまで虐げられて育った「斎森美世」

そんな美世が異能の名家、久堂家に嫁ぐことになります。

異能の才も、名家の子女としての教養も何もない状態で久堂家にやって来た美世ですが、この家で自分ができることをしっかり考えて、せめて朝食を作ろうと思い立ちます。

そんな美世に久堂家当主「清霞」が、噂に違わぬ冷酷無慈悲っぷりを発揮する第2話!

美世に幸せは訪れるのか・・・?

 

 

「わたしの幸せな結婚 1巻」第2話のネタバレあらすじ

 

幼い頃の美世は、今よりずっと気の強い女の子でした。

美世が目を離した隙に、母親の形見の着物や装飾品、自分の身の回りの品々が無くなると、犯人だと疑わしい継母を問い質しに行くこともあったのです。

しかし、当然継母が盗んだことを認めるはずもありません。

逆に盗人扱いした美世を叱り、美世の母親の方が泥棒だと罵倒して真っ暗な蔵に閉じ込めるなど、執拗に嫌がらせをしました。

信じていた父親も助けてはくれない・・・謝っても謝っても出してもらえない・・・

そうやって美世の心は少しずつ病んでいったのです

 

婚約者「久堂清霞」の人物像

朝、そんな幼い頃のつらかった夢から目覚めた美世・・・目から涙が溢れています。

美世は、斎森とは違う上質な布団の感触で、自分が今「久堂家」にいることを思い出しました。

昨日挨拶をした時、清霞は美世に対し・・・

「私の言うことには絶対に従え!」

「死ねと言ったら死ね!」

・・・などと、冷たい言葉を発しましたが、これは美世にとっては斎森の家で聞いてきたことと同じでした。

久堂家は異能の家の中でも筆頭とされる名家です。

爵位もあり、財産も莫大・・・数々の土地も所有しているといいます。

その当主、久堂清霞が美世の婚約者でした。

彼は帝大卒業後、難関の仕官採用試験に合格し、現在は少将として一つの隊をまとめ上げている27歳の青年です。

そんな家柄と身分を持った彼は、久堂の本宅からは離れて郊外の別宅に住まうという、美世の予想に反して質素な生活を営んでいるのでした。

 

久堂家で初めてのあさごはん

 

朝、美世は斎森の家にいた頃のように早起きをしてしまいます。

しかし、久堂家の妻となれば、自ら炊事洗濯、掃除などの家事をおこなうことはあり得ず、早起きも不要です。

そして、名家の妻ならば当然、茶道や華道をたしなむはずなのですが、美世はそうした教育を十分に受けさせてもらえませんでした。

そんな自分が久堂家の女主人として振る舞えるはずがないと美世は思います。

それでも美世は、自分にできることを考えました。

斎森の家では家族の一員でもなく使用人でもなかった美世は、自分自身で食事の世話をしていました。

その経験を生かして、朝食の支度をしようと思い立ちます。

そこへ、通いの使用人「ゆり江」がやってきました。

ゆり江は清霞が幼い頃から親代わりになって世話をしていた初老の女性です。

美世が朝食の準備をしようとする様子を見て「奥様になる方のお手を煩わせてしまい」・・・と、謝罪するゆり江。

それに対し、余計なことをしてしまったかもしれないと不安になる美世。

しかし、そんな美世を気遣ったゆり江は「お手伝いしていただいてありがとうございます」と優しく声を掛けるのでした。

冷酷無慈悲な主人に仕える使用人といえば、もっと冷たい人なのではないかと思っていた美世ですが、ゆり江の優しさに救われます。

 

 

ゆり江は清霞を「坊ちゃん」と呼び、そう呼ばれることを許している清霞。

美世は清霞がそれほど厳しい人ではないのかもしれないと思います。

美世はゆり江と共に清霞のもとへ朝食を運びました。

ゆり江が、今朝は美世が作ったのだと嬉しそうに説明すると、清霞は美世に「先に食べてみろ」・・・と言いました!

美世は咄嗟に、主人より先に箸をつけるわけにはいかないと思い、ためらいますが、清霞はひどく冷たい声で、「食べられないのか?」・・・と問い質します。

弁明しようとする美世の言葉を遮り、「毒でも盛ったのか」、「何が入っているか分からないものは食えん!」・・・と言い放ち、清霞は席を立ってしまいました・・・

追いかけるゆり江の声を聞きながら、美世は「失敗してしまった」・・・と、うなだれるのでした。

 

わたしの幸せな結婚 1巻|第2話を読んだ感想

 

婚約者「久堂清霞」のハイスペックな素性が明かされる第2話ですが、彼が冷酷と言われる所以も同時に分かってきます。

いや、それにしても、せっかく作ってもらった朝食なのに、そんな言い方ある?・・・と、少々イラッときましたが、彼自身そう言わざるを得ない状況に置かれているということなのかも知れません。

家同士の対立や力関係が結構複雑なのかも・・・

このあたり、今後の展開が非常に面白そうですね。

そしてなんと言っても「ゆり江さん」優しい!

これまで冷遇されて人の優しさに接する機会が少なかった美世が、ゆり江と触れ合うことで少しだけ柔らかい表情になるので、心が温かくなりました。

こうやって少しずつ美世の心が安らいでいくといいなと思います。

このゆり江さんには、清霞と美世との仲を進展させるという重要任務も課されているかと思いますので、大いに活躍していただきたいですね!