心許せる「花」に勇気をもらい、ついに自分が抱えていた秘密を全て清霞に打ち明けた美世。
清霞は全てを受け止め、初めてしっかりと向き合うことができた二人の絆は、より一層深いものとなってゆきます。
美世は、今回お世話になった清霞の部下「五道」に、お礼の宴を催すことにします。
美しく着飾った美世と、五道と清霞のやりとりが愉快な第12話!
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「わたしの幸せな結婚」 2巻 第12話のネタバレあらすじ
美世は部屋に広げられた、質の良いたくさんの着物に驚いていました。
清霞は「”組紐”の礼にこれらの品を美世に」・・・と言うのです。
品物を届けに来た「すずしま屋呉服店」の女将は、全て清霞が美世に似合うと考えて選んだものだと言います。
それを聞いて、照れたようにそっぽを向く清霞・・・
女将は「これは特に一目でお気に召して」・・・と、桜色の着物を取り出します。
それを受け取り、「母親の形見に似ている」・・・と美世は思うのでした。
そんなやり取りを思い出しながら、清霞にもらった桜色の着物を身に付けて、美世は身支度を整えてゆきます。
今日は大切な宴の日・・・
清霞の車に乗った五道は「楽しみだなあ」・・・と、ニコニコしています。
先日の「花」の送迎のお礼に、美世が「五道をもてなしたい」・・・と言ったのでした。
「良い奥さんになるでしょうね、美世さん」・・・と言う五道に、「なれなれしく呼ぶな!」・・・と清霞!
軽口を叩く五道を放置して、清霞は美世が自分から誰かに会いたいと言うようになったことを喜びました。
五道は「そういえば」・・・と、思い出したように「見張りの”式”は撒けていますかね?」・・・と清霞に尋ねます。
式は毎日飽きもせず清霞の後をつけてきますが、清霞がこの程度の式をかわせないはずがありませんでした。
そして、異能者の質の低下に話は及びます。
西洋文化が流入したことで、科学技術が進歩し、異形の存在を否定する考えも広がっていました。
異形は減り、異能者も減る中で能力の低下は致し方ないことです。
そもそも異形は人間が正体不明の現象を恐れ、化け物の仕業と思い込む集団心理によって形成されるものでした。
したがって、正体不明の現象が科学的に説明されれば恐怖心は薄れ、異形の力も失われていくのです。
清霞自身も昔の異能者と比べれば優秀とは言えないと思うのでした。
【わたしの幸せな結婚】
この顔、美世に桜色の生地で仕立てた着物を送ったときに美世がどんな顔をするか、どんなにか似合ってるか想像する清霞と同じ幸せ色の顔をしていますね。ほっこりしてすごく好きです。#わたしの幸せな結婚#全国書店員コミックプレゼントキャンペーン2021 pic.twitter.com/Eqczx5sKqv— 煙華桐《恋煩いに死す》 (@03u194T3HYcB0ie) February 21, 2021
家に着くと、玄関で美世が出迎えました。
血色の良い肌に、艶の出てきた黒髪、袖からのぞく細い手首・・・
そして今日はあの桜色の着物を着ています。
清霞は思わず「綺麗だな・・良く似合っている」・・・と呟きます。
ハッとして口元を押さえる清霞に、真っ赤になる美世・・・
いたたまれない表情の五道に気付き、美世は謝罪して中へ通します。
食卓に並んだ料理を口に運びながら、五道は「美味い!」・・・とご満悦!
美世は五道にお酌をしつつ、先日のお礼を言います。
普段、清霞から全く褒めてもらえない五道は感動し、美世の手を取り、「鬼隊長とは別れて俺と結婚しましょう!」・・・と冗談っぽく誘います。
清霞から放たれる殺気におびえる五道に、美世は「わたしは旦那様がいいので・・申し訳ありません」・・・と真面目に返します。
その言葉に、ほっとしたような表情を浮かべる清霞。
無意識に、「美世は居場所さえあれば相手が誰でも良いのだ」・・・と思っていましたが、そうではないということに喜びを感じたのでした。
そして、清霞の勤務態度を好き勝手に暴露した五道を見送った後、清霞は家の中がやけに静かなのに気付きます。
部屋では美世が涙を流しながら机に伏して眠ってますが、わずかに”異能”が使われた気配が・・・
ひどくうなされている美世を清霞は急いで起こし、「悪い夢でも見ていたのか」・・・と尋ねると、悪夢を思い出したのか、美世の目からは再び涙がこぼれます。
うずくまって泣く美世を清霞は抱きしめました。
戸惑う美世に、気が済むまで泣くといいと答えます。
そして、「もっと頼ってもいい、自分の感情をさらけ出して甘えてもいい、そうして支え合うのが夫婦だ」・・・と、美世を安心させるように清霞は言いました。
清霞は美世の心の傷が想像以上に深く、簡単に癒えないものであると理解しつつも、もう解放されてほしいと願わずにはいられません。
美世はこの家に来てから毎晩見る悪夢を話します。
「母親の形見を目の前で燃やし壊される夢・・・」
「つらかったな」・・・と、清霞は美世を慰めます。
「自分は本当に清霞の傍にいてもよいのか」・・・と、美世は尋ねますが、清霞は当たり前だと告げます。
清霞の役に立てるようにもっと頑張ると言う美世に微笑みながら、清霞は先程の異能の気配について考えていました。
悪夢の原因が異能ならば、その異能は「薄刃家」の者以外に考えられませんでした。
美世さんの母親の意味深な台詞と悪夢にまつわる異能が何かの伏線になってそうで気になるずら
「わたしの幸せな結婚」希望ずら
#全国書店員コミックプレゼントキャンペーン2021 pic.twitter.com/FP64cy3TDu— おーあー (@orrrreeeeee) February 21, 2021
「わたしの幸せな結婚」 2巻 第12話を読んだ感想
部下の「五道」が出てくると清霞が振り回されて、意外な一面が見えるので面白いですね。
嫉妬深いところとか、その嫉妬に気付いていないところとか・・・
それを引き出せるなんてとても良い部下です・・良い仕事してますよ五道くん!
清霞は清霞で、美世に対してどんどん素直になって、愛おしさがあふれてますね!
美世に着物を贈った時の照れた様子が、まるで中学生みたいで微笑ましかったです。
そして、悪夢で泣いている美世への接し方は理想的・・・世の男性たちにお手本として見せてあげたいくらいですね!
ただ心配なのは美世の悪夢・・・
美世には異能が無いということなので、薄刃家の者が美世に何かしら害を与えようとしているのか?
もしくは美世に実は”異能”があって、それがなぜか発動しているという感じでしょうか?
清霞がいれば大丈夫だと思いますが、「薄刃家」がこれからどう絡んでくるのか気になります。