Dr.クインチ

漫画「Dr.クインチ3巻 case12」ネタバレ・あらすじと感想

Dr.クインチこと「権藤弓一朗」は、口元に髭を生やしたワイルドな顔つきの美容外科医!

誰に対しても歯に衣着せぬ言葉遣いは弓一朗の欠点ですが、手術の腕前はズバ抜けています。

そして今日も、そんな弓一朗の腕を見込んだ女性が、クリニックを訪れるのでした!

 

 

「Dr.クインチ3巻 case12」のネタバレ・あらすじ

 

山本楓は、大手外食産業「コムショー」の第二秘書課に所属する27歳の女性です。

楓は自分の過去を振り返った時、”悪女”としての自覚がありました。

それは、10代の頃から”既婚男性”が好きで、いろんな男と不倫を繰り返してきた過去があるからです。

高校の頃は、内申書とテストの範囲を聞き出すため化学の先生と寝たり、部活で鬼顧問と恐れられていた先生の”旦那”とも寝て、短大では単位欲しさに、准教授の男性とも寝たのです。

こうして自分の体を使って既婚男性に取り入ってきた甲斐あって、コムショーの第二秘書課への内定が決まります!

そして呉門会長に可愛がられ、何人かいる同じ顔立ちの第二秘書課の女性と日替わりで、会長と一夜を過ごすのでした。

楓の担当は水曜日・・・朝からとてもウキウキしています!

10代の頃から結婚願望のない楓は、既婚者の男性といるとどこか安心します。

しかし、呉門会長と寝た木曜日の朝は、たまらなくさびしい気持ちに襲われていました。

そんな楓は、自分の顔にとても不満を抱いています。

その理由は、大人気女優の「吉原いずみ」と顔がそっくりだったから・・・

楓は街を歩いていて声をかけられることが日常茶飯事ですが、いずみではないとわかると露骨にガッカリされました。

楓はそれがイヤでたまらない・・・

そして毎週水曜日は、いずみが主演を務める連ドラの放送日!

呉門は自社のCMにいずみを起用しようとしたほどの大ファンで、顔がいずみに似ているから水曜日の担当にしたのではないかと楓は思っていました。

楓がそのことを聞くと呉門は「違う」・・・と否定しましたが、前任者の水曜担当秘書が突然左遷されたことを楓は知っていました。

コムショーは”ブラック”だと言うことは業界中に知れ渡っており、「次の新卒が来たら私もトバされるかも」・・・と、楓の不安は募るばかり・・・

そして呉門に今以上に気に入られるためには、顔をさらに「吉原いずみ」に近付けるしかないと考えるのでした。

 

 

楓は意を決して藤美容クリニックを訪れます。

楓の顔を見るなり、いずみとよく似ていることに弓一朗は声を上げて驚きました!

そして、「いずみのようになりたい」・・・と、クリニックを訪れる女性は珍しくないと続けます。

楓は元々いずみに近い顔立ちなので、もちろん施術は出来ます!

ところが、吉原いずみの顔により一層近づきたいという楓の依頼を、弓一朗は「断る!」・・・と言って拒否!

誰かの顔に似せようとする楓のような女性たちの考えを、弓一朗は心底毛嫌いしていました。

しかし、楓も誰かの顔に似せようとするのがよくないことは、もちろんわかっています。

そして、超一流として有名な権藤弓一朗なら「私を吉原いずみ以上の美人にできるはずですよね?」・・・と、必死に食い下がります。

すると、「超一流」・・・に敏感に反応した弓一郎はあっさりと前言を撤回し、楓の依頼を引き受けるのでした。

「その渇きなら引き受けた!」・・・超一流だからな・・

目頭を切開して二重を形成、唇にヒアルロン酸を注入し、シリコンプロテーゼで顎先を尖らせる方法で、楓の施術はあっさり終了!

しかし、それを見ていた院長の藤美恵里子は、手術中弓一朗が目を閉じていることに気付きます!

人の身体にメスを入れる手術で目を閉じている弓一朗の行動に、恵里子は驚きを隠せません!

こうして無事に施術を終えた楓と呉門の関係性はいったいどうなるのか?

そしてなぜ、弓一朗は目を閉じながら手術を行っていたのか・・・?

 

「Dr.クインチ3巻 case12」を読んだ感想

前話のcase11で、「呉門会長は結局どこにいたんだろう?」・・・という疑問が残っていましたが、このcase12でちゃんと伏線が回収されましたね!

話がつながったので爽快感がありました!

そして、主人公の楓の悪女っぷりは、なかなかのものだと思いました。

まだ10代の頃から既婚男性を手玉に取って、自分の思い通りに人生を切り開いてきたことは、楓にとって男社会の中で生き抜いていく術だったのでしょうか?

ところで弓一朗ですけど、おだてられるとすぐに信念を曲げてしまいますね~ww

まぁ、こういう部分も含めて弓一朗の魅力なんだと思いました。