蘭は、退院した佐伯くんの母親のために作った花束を渡したあと、「忙しいから」・・・と、すぐに店を出て駅へと向かいます。
でも本当は、もっと佐伯くんのそばにいたい、いっぱいお話をしたい・・・という、切ない思いでいっぱいです。
それでも、久しぶりに母親が帰宅して家族水入らずで過ごせる時間を邪魔したくない・・・
そんな複雑な気持ちを抑えながら、電車へと駆け込むのでした。
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— 別冊フレンド編集部 (@betsufure) May 12, 2019
「高嶺の蘭さん 3巻」第11話のネタバレ・あらすじ

佐伯くんの母親は、もうとっくに蘭に対する息子の気持ちに気づいています!
蘭が店の手伝いに来てくれた最後の日に、「今日は急ぐので!」・・・と、早々と帰ってしまったことに呆然としている佐伯くん・・・
そんな息子の様子を見ていた母親は、「もう本当の気持ちを隠す晃は見たくない」・・・と、軽く落ち込んでいる息子にハッパをかけて元気づけます!
それを聞いて気持ちが落ち着いた佐伯くんは、蘭を追って駅へと走り連絡を取ろうとしますが、携帯を忘れていて連絡は取れずじまい・・・
そして、「もう自分にウソついてられない」・・・という激しい思いが沸き上がり、蘭への気持ちを抑えられなくなった自分に気づくのでした。
そのころ蘭は、電車の中で幼い頃の自分のことを思い出しています。
まだ小さい妹の世話に手のかかっていた母親は、どうしても蘭のことは後回しになってしまう・・・
そんな時はいつも、「お姉ちゃんだから」・・・と、寂しい気持ちを抑えて切り替えて来たことを思い出し、今のこの寂しい気持ちも切り替えようと心に決めるのでした。
翌日、学校では一心不乱に勉強に打ち込む蘭の姿が!
佐伯くんに話しかけられても、「勉強に集中したいので」・・・とやんわりと断り、帰り際、一緒に帰ろうと言われても「塾があるので」・・・と、そそくさと一人で帰ってしまう・・・
ほんとは、”一緒に帰りたい、いっぱいお話がしたい”・・・
でも、「気持ちを切り替えるって決めたんだから」・・・と、徹底して勉強や習い事に集中する蘭!
ところが、佐伯くんに係わらないように集中して勉強してきたはずなのに、テストの結果は過去最低・・・
改めて「もっと勉強しなくちゃ!」・・・と思うものの、何をしても”虚しい”気がする・・・と、心の奥に感じるモヤモヤした気持ちに気づくのでした。
高嶺姉妹
下がり眉とつり目は母親譲り pic.twitter.com/NBDkjwmIj6— 餡蜜*ステラ3巻は3/13発売 (@ammitsu630) December 27, 2018
ここ数日、蘭に話しかけても誘っても、まったく相手にされない佐伯くんは、「絶対避けられてる」・・・と、完全に落ち込んで惨敗モード中の日々・・・
見かねた友達の悠哉は、「押してダメなら引いてみろ作戦だ」・・・と、恋愛は駆け引きであることを強調して励まします。
そんな友達の応援もあってか、いつもの明るさを取り戻した佐伯くんは、昼休みワイワイガヤガヤ大騒ぎしながら、みんなとお弁当を食べています
そんな様子を見た蘭は、ふと、ちょっと前によく感じていた「みんなの佐伯くん・・」・・・という思いがよみがえります。
すると、蘭の気持ちに気づいている友達の智ちゃんは、「そんなんじゃ気まずくなるだけだよ」・・・と、頑なに佐伯くんの誘いを断っている様子にやんわり忠告し、ちょっと時間を作るようアドバイス!
その日の夕方、帰宅した蘭に母親が「クリーニング出してたの?」・・・と、佐伯くんに借りてたパーカーを差し出します。
すっかり忘れていた蘭は、「用があるってこのこと?」・・・と、しきりに佐伯くんが話しかけてきたのは”パーカーを返して欲しかったから”・・・だと思い込み、さっそく返しに行くことに!
でも、さんざん誘いを断ってきたので、今さら会いに行くのがちょっと怖い・・・
それでも、会えるちゃんとした理由が出来て、それ以上に”会いたい”・・・という強い思いに押されて家を飛び出します!
するとすぐさま、配達途中の佐伯くんにバッタリ!
心の準備がまったく出来てなかった蘭の鼓動はバックンバックンと高鳴り、うまく話せずシドロモドロな状態になりますが、佐伯くんからフジバカマの一輪挿しを手渡されたことで落ち着きを取り戻します。
そして、持って来たパーカーを「遅くなってごめんね」・・・と手渡しますが、「あぁ、忘れてた!」・・・と佐伯くん!
すると今度は、「私に用って、このことじゃなかったの?」・・・と、蘭に言われた佐伯くんが慌てだし、勘違いだったと気づいた蘭と二人でシドロモドロになって慌てふためきます。
思いがけない展開に慌てる二人ですが、お互いの気持ちのすれ違いは、この後もしばらく続いてゆくのでした。
「高嶺の蘭さん 3巻」第11話を読んだ感想
今回は、お互いを大切に思うが故の気持ちのすれ違いだったんでしょうかねぇ?
もっと一緒にいたいし、お話もしたい・・・
それでも佐伯くんの家族の事情を考えて、今は邪魔にならないように距離を置く。
蘭ちゃん、なんて慎ましい高校生なんでしょう・・・比べてもしょうがないけど、こんなこと出来なかったなぁ~私には・・・
佐伯くんも、無理に蘭を振り向かせようとはしてないのがエライ!
ついつい強引に行ってしまう男子もいるでしょうけど、やっぱり優しいんだね佐伯くんは!
でも、蘭への気持ちをもう抑えきれなくなったみたいだから、告らずにはいられない・・・ドキドキ!