佐伯くんの実家の花屋さんで会って以来、彼のことがちょっと気になり、つい目で追ってしまう蘭・・・
佐伯くんと一緒に、お寺の紫陽花を見に行って見つけた「ハート型の紫陽花」に、2人は大喜びします!
翌日、お寺でプレゼントしたライラックのしおりを、佐伯くんが使ってくれているのを見かけた蘭は、もう少し佐伯くんに”近づいてみたい”・・・と思うのでした。
「高嶺の蘭さん」1巻・第3話のネタバレ、あらすじ|カスミソウで深まるふたりの絆
あらすじ1|蘭の提案でカスミソウを飾ることに
席替えで隣同士になった蘭と佐伯くん・・・蘭は、佐伯くんとの距離が近くなって、ちょっとそわそわしてしまいます。
学校行事では、もうすぐ七夕行事が開催されようとしていました。
生徒会メンバーから、行事で必要な笹の仕入れについて相談された蘭・・・
悩んでいた蘭に佐伯くんが、「オレん家、仕入れられるかも」・・・とこっそり耳打ちします。
放課後、一緒に佐伯くんのお花屋さんまで行くことにした蘭は、七夕が「カスミソウの日」だと教えてもらいました。
白くて小さい花が、夜の星に似ているから人気なのだと知った蘭は、「カスミソウを短冊につけて飾れば星みたいできれいかも」・・・と思いつきます!
花屋さんでは、蘭がお店の中を見て回っている間、佐伯くんとその父親が作業をしていました。
お父さんから「あの子、前に一回来てくれたよな。お前惚れてんのか?」・・・と突っ込まれた佐伯くんは、「そ、そんなことねーよ」・・・と顔を赤らめます。
そして数日後、学校の生徒会室で生徒会メンバーと一緒に七夕行事の準備をしていた蘭は、カスミソウの案が”予算オーバー”になってしまうことを知ります。
佐伯くんがせっかく、「すげーいいと思うよ!」って言ってくれたのにな・・・と思いながら短冊の飾り付けをしていると、そこに佐伯くんが通りかかりました。
笹が高くて、なかなか上の方に飾りを付けられない蘭・・・
どうにかして上の方にも飾り付けを・・・と、つま先立ちで奮闘していると、横から佐伯くんが「このへんでいい?」・・・と手助けしてくれました。
その時、カスミソウの案が通らなかったことを伝えます。
「佐伯くんもいい案って言ってくれたからやってみたかったんだけど」・・・と、残念そうに言う蘭に、佐伯くんは少し考えこんで「うちのドライフラワーのカスミソウ使うか」・・・と提案するのでした!
あらすじ2|ドライフラワーのカスミソウで飾りつけ
後日、教室では、蘭と佐伯くんがドライフラワーのカスミソウを短冊に付ける作業をして
いました。
ふふ・・・っと、カスミソウで可愛らしく飾り付けられた短冊を見て、嬉しそうに笑う蘭・・・
ドライフラワーを佐伯くんの花屋が準備してくれ、蘭の案が通ることになったのでした。
「やっぱりかわいい」・・・と、カスミソウに見とれる蘭に、「手、止まってるぞー」と突っ
込む佐伯くん!
「でも、ホントにお代金は良かったの?」・・・と気にする蘭に佐伯くんは、「寄付なんで大丈夫っす。店の奥にいるよりこっちの方がきっと花も喜ぶよ!」・・・と明るく返します。
紫陽花のことを気にかけてくれたり、花の水やりを手伝ってくれたり・・・いつも親切にしてくれる佐伯くん。
ふと蘭は、「佐伯くんは人にも花にも優しいね」・・・と呟きます。
「短冊の願い事、どうしようかな?」
そう思っていると、佐伯くんが蘭の方を見ていることに気がつきました。
「きれーな黒髪だなあと思って」・・・と言う佐伯くんに、思わず照れる蘭・・・
ドキドキしていると佐伯くんが、蘭の髪にカスミソウを髪飾りのように当てて「ほら、ホン
トに星屑みたい」・・・と笑いかけました。
隣に座る佐伯くんが、とても優しく見えます。
何だか蘭の中に、キラキラしたものが入り込んできたような気がしました。
あらすじ3|蘭と佐伯くんの本当の願い
そしてやって来た「七夕祭り」の当日の校内では、誰がどんな願い事を書いたかでとても盛り上がっています!
短冊を飾ったり見たりして楽しそうにしている同級生たちを見て、「上手くいって良かっ
た」・・・と思う蘭。
同級生から「何書いたん?」・・・と聞かれた佐伯くんは、「ヒミツ」・・・と答えます。
そんな佐伯くんが何を書いたのか、蘭も気になるのでした。
ガヤガヤした人混みが落ち着いたころ、佐伯くんは気合を入れて書いた短冊を笹に飾り付
けようとしていました。
「早く花束を作れるようになりたい!」
短冊を飾る場所を探そうとしゃがんだ佐伯くんは、ふと下の方に控えめに飾り付けられた
「世界平和」という短冊を見つけます。
「高嶺かよ、名前書き忘れてるし」・・・と笑う佐伯くん!
そして蘭が言った「佐伯くんは人にもお花にも優しいね」・・・という言葉を思い出します。
・・・とその時、ビューンと吹いた強い風で、蘭の書いた短冊が裏返りました!
そしてそこには、「佐伯くんともっと仲良くなれますように」・・・と、小さく書かれているのでした。
その夜、蘭はベランダに出て、「願い事を2つも書くなんて貪欲だったかな」・・・と、一人で呟きます。
そう思いながらも手を組んで、短冊に書いたことが叶うようにと願う蘭!
そして、蘭が誰にも分からないようにひっそりと飾ったその短冊の隣には、佐伯くんの短冊も一緒に飾られていました。
「佐伯くんともっと仲良くなれますように」「・・オレも」
「高嶺の蘭さん」1巻・第3話を読んだ感想
第3話では、「カスミソウ」がモチーフになっています。
結婚式のブーケにも使われることが多く、本当に可愛らしいお花ですよね。
七夕行事は私の通っていた中学校や高校には無かったので、蘭と佐伯くんが通う高校の行事の様子を見て、とても楽しそうだなあ~・・・と羨ましく思いました。
そして、蘭の願い事は「世界平和」、佐伯くんの願い事は「花束を早く作れるようになること」・・・どちらも2人らしい願い事ですね。
そんな2人ですが、ちゃっかり裏にもっと”個人的な願い事”を書いています。
2人が書いたもう一つの願い事、お互いが「もっと仲良くなれますように」・・・と書いた本当の願い・・・いったいこれからどうなるのでしょうか?
もう、キュンキュンしてしまいますね♪