高嶺の蘭さん

漫画「高嶺の蘭さん 3巻」第9話のネタバレ・あらすじと感想|蘭とホトトギス

佐伯くんの母親のお見舞いをした帰り道、蘭は「病室に戻って大切なお母さんのそばにいてあげて」・・・と伝え、”本当はまだ一緒にいたい”・・・という気持ちをグッと抑えて、寒い中一人で帰って行きます。

でも、「あら・・なぜかしら?止まらない」・・・と、涙がはらはらと溢れ出し、ぎゅっと唇を嚙みしめるのでした。

涙も、この想いも・・・止まらない・・・

 

 

「高嶺の蘭さん 3巻」第9話のネタバレ・あらすじ

 

病院へもどる佐伯くんの後姿を見ながら、何故だか涙が溢れて止まらなくなってしまった蘭は、自宅に戻り自分の部屋に入るとすぐにペタンと座り込んでしまいます。

「もっと一緒にいたかった・・・けど、この気持ちは佐伯くんを困らせてしまう

・・・という思いが溢れ出し、また涙がこぼれます・・・

そして、なんとか気持ちを切り替えようと、学校の準備をしながら心を落ち着かせるのでした。

翌日の写生大会!

まるで”山ガール”のように装備を整えた蘭の姿に、さっそく友達の智香が「登山でもするつもり?」・・・とツッコミを入れますが、ボ~っとしている蘭は気づきません!

対照的に佐伯くんは、いつも通り仲間たちとワイワイにぎやかに盛り上がっている様子・・・

そして「だれか絵の才能分けて~」・・・と言う佐伯くんに対して、「あっ、高嶺さんに聞けば?仲いいじゃん!」・・・と、友達の山田が答えます。

その瞬間、「私より先生に聞いた方が賢明かと」・・・と言いながら全力で拒んでしまう蘭!

そんな蘭の様子を見て何かを感じ取った智香は、「蘭、あっち行ってみよ~」・・・と声をかけます。

そして、キョトンとあっけにとられる男子たちから離れ、綺麗な紅葉が見渡せる場所で絵を描く準備を始めるのでした。

すると突然、智香が「ねぇ、あたしに何か隠してない?」・・・と、蘭の顔をマジマジと見ながら覗き込んできます!

訳が分からず、「なにを?」・・・と答える蘭に智香は、「晃くんとつきあってんの?」・・・と、核心部分をストレートに突いてくる・・・

驚いて慌てふためく蘭に、「お祭りデートしたんでしょ?」・・・と智香は追い打ちをかけますが、「デ、デートだなんて・・ちょっとお出かけしただけだよ・・・」と答える蘭・・・

ごにょごにょと言い訳する蘭に智香は、「それを”デート”って言うのよ!」・・・とツッコミながらも、「何か協力しようか?」・・・と応援してくれるのでした!

その頃、蘭に全力で拒まれてしまった男子たちは、絵を描きながら佐伯くんに対するゆる~い尋問をしています!

「・・・で、最近高嶺ちゃんとはどうなんだよ?」

「なにが・・・?」

「ホントにつきあってね~の?」

「ないってば!」・・・と否定する佐伯くんに対し、次々にこれまでに目撃した二人の仲良さそうな場面を持ち出して詰め寄ります。

そんな尋問にうんざりした佐伯くんは、「オレ向こうで描くわ」・・・と、一人別の場所に行ってしまう・・・

それを追って仲間たちも歩き出しますが、そこに突然「STOP」・・・と書かれたスケッチブックを手に智香が立ちふさがり、佐伯くんが一人になれるようお膳立てするのでした。

 

 

ひとり絵を描く場所を探しながら歩いていると、一心不乱に絵を描いている蘭を見つけた佐伯くん!

「高嶺!」・・・と、突然声をかけられ、ひっくり返って驚いてしまった蘭・・・

佐伯くんは、尻もちをついた蘭に「大丈夫?」・・・と声をかけながら、ふと蘭の描いた絵を見て思わず「うまっ!」・・・と、あまりの上手さに驚きながらも描かれていたのが「ホトトギスだ!」と言うのでした!

そして、鳥の名前と勘違いした蘭に”花の名前”であることを教え、自分もホトトギスを描こうと絵の上手な蘭に描き方のコツを習います。

両手の親指と人差指でフレームを作り、「好きな構図を切り取る感じで」・・・と教えながらも、フレーム越しに覗く佐伯くんの姿に「近いようでおひさまのように遠い」・・・と、しみじみ感じてしまう蘭でした。

コツを教わりさっそく絵を描いている佐伯くんですが、何故か後ろから絵ハガキが飛んできます。

振り返るとそこには、飛ばされた絵ハガキを拾い集める蘭の姿が・・・

さっそく拾って蘭に手渡しますが、佐伯くんに元気がないことに気づいた蘭は「佐伯くんのお母さんにも今度渡そうかな?」・・・と笑顔で答えます。

「えっ⁉」・・・と驚く佐伯くんですが、もう一枚ハガキが落ちていることに気づきます。

さっそく拾いに行った蘭は、ハガキを拾った場所から一段低くなった場所を見て思わず「さ、佐伯くん!」・・・と声をあげました!

「どしたっ?」・・・と駆け寄った佐伯くんと蘭の目の前には、一面に咲き誇るホトトギスが・・・

「すごいね、たくさん咲いてる!」・・・と、満面の笑みを見せる蘭を見た佐伯くんは、「よかった・・いつもの高嶺だ・・なんか嫌われるようなことしたかなって心配だった」・・・と、心から安心したかのようにホッとした表情を見せるのでした。

それを聞いた蘭は思わず、「嫌わないよ!だって私・・・」

・・・と、心から溢れ出す本当の思いを口にしそうになります!

しかし、ハッと我に返りなんとかごまかしますが、次の瞬間、一段低くなった場所に足を踏み外して落ちそうに・・・

すぐさま手を取って引き寄せる佐伯くんですが、二人の態勢が入れ替わりそのまま落下・・・

佐伯くんに覆いかぶさるように落下した蘭は、すぐ目の前にある佐伯くんの顔に驚き、恥ずかしさのあまり身体を起こして手で顔を覆います。

すると、蘭が手にケガをしていることに気づいた佐伯くんが手をどけたことで、二人は至近距離で見つめ合うことに・・・

そして、腰に力が入らず動けない蘭を佐伯くんは、そのままグッと抱きしめてしまうのでした!

 

「高嶺の蘭さん 3巻」第9話を読んだ感想

「もっと一緒にいたい」・・・という思いを必死に抑えたことで、涙が止まらなくなってしまった蘭の気持ちがあまりに切なくて、私も涙が止まりませんでした・・・

「こんなに感情移入するなんて」・・・と、妙に冷静に自分を見つめる気持ちと、どうにも抑えられない切ない感情を味わうことになったお話しでした。

でも、応援してくれる友達がいることは本当に嬉しいですね~

そしてまた一歩、二人の関係が深まることになりました!

この先、ますますハラハラ・ドキドキ・・・という二人の関係が続いていくのかと思うと、楽しみだけど、どう展開するのかちょっと怖いかも・・・?