高嶺の蘭さん

漫画「高嶺の蘭さん 2巻」第7話のネタバレ・あらすじと感想|蘭と薔薇

9月の体育祭では佐伯くんと一緒に実行委員になり、準備や自主トレを重ねた蘭。

「嵐のかけおち」という種目で佐伯くんに”お姫様抱っこ”をしてもらいゴールした蘭は、ヒールが折れてしまう・・・というアクシデントで最下位になってしまったものの、一緒にレースを楽しみ、二人の距離はまた近づいたのでした

 

 

「高嶺の蘭さん 2巻」第7話のネタバレ・あらすじ

 

10月の席替えで佐伯くんと離れてしまった蘭は、話す機会が減ってちょっと寂しい思いをしています。

そんなある日、お母さんの誕生日プレゼントに何を贈ろうかと考えている時、「そうだ、プレゼントは佐伯くんのお店のお花にしよう!」・・・と思いつき、さっそくお店に行ったものの、あいにくのお休み・・・

そして翌日、学校も欠席した佐伯くんのことがだんだん心配になり、授業のプリントなどを届けるためにもう一度お店を訪ねました。

するとお店には、お客様の対応をしている佐伯くんの姿が・・・

プリントを渡して「大丈夫?」・・・と心配する蘭に、佐伯くんは「サンキュー、めっちゃ助かる!」・・・と笑顔を見せながらも、「実は、一時退院してた母さんがまた入院してバタバタしてたから」・・・と言うのでした。

「今週、店も忙しいからオレも手伝ってて」・・・と聞き、忙しそうなお店の様子をみた蘭は、しばらく考えてから佐伯くんのお父さんに「あのっ、私でよければお手伝いいたしますっ!」・・・と、店の手伝いを申し出ます!

そして、「心配だ!」・・・と反対する蘭のお父さんを説得し、無事にお店の手伝いができることになりました。

「高嶺なら頼もしいな」・・・と笑う佐伯くんに蘭は、「佐伯くんが期待してくれている、頑張らなくては!」・・・と、掃除や水やりなどの雑用をバリバリこなしていきます。

一通りの作業が終わり、佐伯くんのお父さんから「次は水揚げやってもらおうかな」・・・とお願いされた蘭は、佐伯くんと一緒にお店の奥へ移動しました。

狭い作業スペースでは、2人の肩は触れ合うくらいの超近い距離です・・・

蘭は「肩が触れる距離でも、佐伯くんはなにも思わないのかな」・・・と思いながら作業する佐伯くんを見つめていると、「なに?」・・・と、蘭の視線に気づいた佐伯くんと目が合い、「いえ、なんでもっ」・・・と驚いて、後ろにあったドライフラワーにぶつかってしまいました。

「ドライフラワーが・・ご、ごめんなさい!」・・・と、どんどん舞い降りてくるドライフラワーに慌てる様子の蘭に笑う佐伯くん。

「ハハッ!シャワーフラワーだ」・・・と笑う佐伯くん笑顔を見て、「笑うだけで心に花びらが舞うよ」・・・と、密かに心の中で思う蘭。

そしてお店の作業が終わり、佐伯くんから「ちょっと花束作るから花選んでみる?」・・・とお花選びに誘われます。

「私、ガーベラ好き!」

「やっぱ人気だな~」

「この色かわいいね~」

「アプリコット系の色は最近の流行りだな」・・・と、佐伯くんと一緒に楽しくお花を選び、それを手際よく花束に作り上げていく佐伯くんの姿に蘭は、「すごいね!」・・・と感動します。

「まだ売り物は作れなくて」・・・という佐伯くんに蘭は、「いつか佐伯くんの花束が欲しいな」・・・と思うのでした。

 

 

休憩時間も終わり、薔薇のトゲ抜きの作業に移った2人・・・

「学校と違った佐伯くんを知れて嬉しい、すごく頑張ってるんだね」・・・という蘭に佐伯くんは、「ここは父さんと母さんの宝物だからな」・・・と言います。

佐伯くんが生まれる前の年にできたこのお店・・・小さい頃から花と親しみ、花が身近な存在だった佐伯くんは、そのことをクラスの男子達から笑われることも少なくありませんでした。

そして、自分の好きなことに自信が持てなくなっていた時に、お店で働くお母さんが倒れ、この時「このままじゃダメだ、今はオレが支えないと」・・・と、強く思ったという佐伯くん。

「だから浮かれてらんねぇっていうか」・・・という、佐伯くんのお店に対する真剣な思いを感じた蘭が、自分の浮ついた気持ちと比べながら作業をしていると、持っていた薔薇のトゲが指に刺さって血が出てきてしまいました。

「たいしたことないから」・・・という蘭を、半ば強引に「ダメダメ、手洗わなきゃ」・・・と洗面所に連れていく佐伯くん!

「ばんそうこ貼っとこう」・・・と、絆創膏を探す佐伯くんに、蘭は「こんな時さえもうれしさを感じている私がいる」・・・と、手に触れる佐伯くんに罪悪感を抱きながらもドキドキします。

その時、佐伯くんのお父さんが「晃、そろそろ病院行かないと」・・・と、店の奥の作業スペースに入ってきました。

「やべっ!電車もうすぐだ」・・・と言った佐伯くん手から、絆創膏が滑り落ちます。

「あ!」・・・と蘭の方を見る佐伯くんに、「私、自分で貼るから大丈夫!急いで」・・・と送り出しました。

「ごめんな!」・・・と、花束の入った紙袋を抱えて急いで出ていく佐伯くん!

蘭は、佐伯くんが作っていた花束がお見舞い用だったことに気づきます。

「佐伯くんと一緒にいればもっと仲良くなれるかもしれないって、私浮ついてた・・」

「近くに感じてた佐伯くんの心はここにはないのかも・・」

・・・と、トゲが刺さった指が痛みます。

チクリとしたのは指先だけじゃない・・・と、蘭は胸に手を当てました。

 

「高嶺の蘭さん 2巻」第7話を読んだ感想

佐伯くんの、お店に対する真剣な気持ちを知ることができた第7話でした。

お母さんもお店で一生懸命働いていましたが、今は入院しているので「母親の代わりに自
分がしっかりしなければいけない」・・・という覚悟が、佐伯くんのお店で働く表情から伝わってきました。

そして、そんな佐伯くんの気持ちを感じ取った蘭。

お家が大変な時なのに、自分は「佐伯くんともっと仲良くなれるかも・・と浮かれていた」・・・という罪悪感と、近くに感じていた「佐伯くんの心はここにはないのかもしれない」・・・という気持ちで蘭の胸は痛みます。

チクっと指に刺さった薔薇のトゲが本当に痛そうで、蘭の表情からも悲しい感じが伝わってきて見ていて辛かった・・・

佐伯くんは、作った花束を無事にお母さんに渡すことができたのでしょうか?

そして、二人の今後の展開がどうなるのか・・・とっても気になりますね!