わたしの幸せな結婚

漫画「わたしの幸せな結婚 1巻」第4話のあらすじ・ネタバレ感想|美世はおかしな婚約者?

清霞は美世を気遣い、少しだけ歩み寄ろうとする態度を見せました。

しかし、美世は自分が異能の家に生まれながら能力を持たないことにコンプレックスを持ち、久堂家当主の妻にはふさわしくないと思い詰めてゆく・・・

第4話では、美世の作った食事を初めて清霞が食べ、無表情だった美世が清霞の言葉に感情を動かされます。

清霞はそんな美世にどんどん興味を惹かれていき、美世の過去を探ることに・・・

 

 

「わたしの幸せな結婚 1巻」第4話のネタバレあらすじ|美世の境遇を探りだす清霞

 

あらすじ1|美世の悪夢の理由

異母妹の「香耶」は3歳で”見鬼の才”を発現しました。

一方、美世は両親ともに異能者でしたが、能力がありません・・・

そのため、屋敷の中では香耶が敬われるようになり、美世の扱いはぞんざいになってゆきます。

「普通の家に生まれていれば」・・・と、幼い頃の美世は泣いてばかり・・・

そんな美世を励ましてくれたのが、使用人の「花」

しかし、花は継母に解雇され、それ以来会っていませんでした。

そして美世は今朝も、涙を流しながら目覚めます。

二晩続けて見た、幼い頃の悪夢・・・

美世はこの悪夢は、”無価値な自分を忘れるな”・・・という戒めだと考えます。

身支度を整えようとする美世は、着物がほつれていることに気づきます。

この着物は使用人の古着を譲ってもらったもので、もう布も薄くなり寿命を迎えている・・・

しかし、ただでさえ少ない衣類を無駄にはできない・・・

そこで、ゆり江に裁縫道具を借りて直すことにしました。

台所へ向かうと、既にゆり江が朝食の支度を始めています。

今朝の朝食の支度はどうするかと尋ねるゆり江に、美世は昨夜の清霞とのやりとりを話しました。

昨夜、清霞は美世に、朝食を食べなかったことを詫び、また作ってほしいと告げたのでした。

それを聞いて微笑むゆり江・・・

二人で協力して朝食の支度をしてゆきます。

手際よく仕事をするゆり江に、美世はさりげなく裁縫道具を借りられるか尋ねました。

着物を繕いたいとは当然言えませんが、ゆり江は後でお部屋にお持ちしましょうと答えます。

 

 

あらすじ2|美世の境遇が見えない

朝食の膳を整えていると清霞がやって来ました。

用意した膳は、清霞と美世とゆり江の3人分・・・

清霞は美世に「おまえも食べるんだぞ」・・・と念を押し、食事に箸をつけます!

美世は、舌の肥えた清霞には不味く感じられてしまうかもしれないと不安に思いますが、清霞は一言、「美味い」・・・と言いました!

それを聞いて、ぽろぽろと涙をこぼす美世・・清霞は戸惑います。

涙の理由が全く分からなかったのです!

清霞としては褒めたつもりの言葉でしたが、なにか美世を傷つけたのかもしれない・・・

泣きながら謝る美世に、どうしたらよいのか分からない清霞・・・

そして美世は、「料理を褒められたのが初めてで嬉しくて思わず涙が」・・・と、途切れ途切れに説明します。

そんな彼女を見ながら、清霞は美世という人物を作ってきた背景が見えないことを不審に思います。

出掛けに清霞は、ゆり江に美世の境遇についてそれとなく探りを入れるよう指示し、自分も斎森家について調査することを決めました。

そんな清霞をニコニコと見守るゆり江。

いつになく、婚約者に興味を持つ清霞の様子が嬉しくて仕方ないのです。

清霞はゆり江の視線を受けて居心地悪そうにしますが、自分が美世に興味を惹かれていることをはっきりと認識していました。

これまでの婚約者たちとは全く異なる印象の美世!

彼女の背景を知りたいと思ってしまうのです。

ゆり江は、美世は清霞の妻にぴったりだと進言します。

やけにきっぱりと言い切るゆり江・・・

このわずか3日の間に、ゆり江は美世をたいそう気に入ったようでした。

 

 

 

あらすじ3|美世を取り巻く陰謀

その頃、斎森家には辰石家の当主が苦情を言いに訪れていました。

辰石家の長男に美世を嫁がせる話になっていたはずが、いつの間にか久堂家に嫁ぐことになっていたからです!

斎森の当主である美世の父は、「辰石と久堂なら当然”久堂”を選ぶ!」・・・と、取り合いません。

辰石は美世が「薄刃家」の娘を母に持ち、美世自身は無能者でも、美世の子は薄刃の異能を継ぐかもしれないと言いました。

薄刃の能力とは”人心に干渉する力”で、辰石はこの力が欲しくて仕方がないのです。

美世の父は、「美世が久堂家を追い出された後に拾ってやればよい」・・・と言います。

辰石は、香耶ばかり気に掛けて、薄刃家の血を継ぐ美世の価値を見誤っている斎森の愚かさが気に入りません。

斎森は、美世は捨てたも同然の娘で、生きようが死のうが興味はないと言いました。

辰石は斎森に、今後は美世の処遇に口出ししないことを約束させ、久堂家から美世を奪おうと決意します。

 

「わたしの幸せな結婚 1巻」第4話のみどころと感想

 

美世が自分のことを「価値のない人間」・・・だと思い込んでいることが悲しくてなりません!

確かに異能の家で能力がないのは致命的なのでしょうが、そうであっても実の父親なら愛情持って育ててほしい・・・

ほんの少しでも父親が美世を気に掛けてくれていたら、きっとここまで自己肯定感の低い子にはならなかったと思うのです。

父親は継母同様に、美世とその母を恋人との仲を裂いた人間だとして恨んでいるんでしょうか?

そうでなきゃ、ここまで美世にひどい感情を抱けないと思うのですが・・・

しかし、美世の母親の素性が明らかになって、美世にとんでもない”価値”がある可能性が出てきました。

これで父親が悔しがればいいのにと思う一方、せっかく清霞と近付いてきたのに辰石の邪魔が入りそうでハラハラする第4話でした。