古見さんは、コミュ症です。

漫画「古見さんは、コミュ症です。」10巻のあらすじ・ネタバレ感想

”バレンタインデー”という一大イベントも終わり、古見さんと只野くんの関係にも少しだけ進展がありました。

3月も半ばを過ぎ、なんとなく寂しい気持ちになってしまうのは、このクラスにいられる時間が残りわずかだからでしょうか?

別れがあれば出会いもある・・・去年より成長した(?)コミュ症美少女「古見さん」の新学年が始まります!

 

 

古見さんは,コミュ症です。10巻のネタバレあらすじ

 

 

この1年でたくさんの友達ができ、数え切れないほどの思い出ができました!

だからこそ、「この時間が終わってしまうのが・・さみしい・・・です」

・・・と、古見さんにとっては初めて抱く感情です。

そんな古見さんの気持ちに、隣にいた只野くんは共感!

すると「寂しいのは自分だけじゃない」・・・と分かった古見さんは、少し安心した様子です。

そして、桜も満開に咲き誇る晴天の日、新学期を迎えた学校へと向かいます。

友人もたくさんでき、みんなに助けられながら充実した高校1年を過ごした古見さんは、1年前とは比べものにならないくらい成長したように見えます・・・

・・・がしかし、教室の入口で騒いでいる新しいクラスメイトがいたことで、オドオドして教室に入ることができません!

やっぱり「コミュ症」は、治ってはいなかったようです!

どうにか教室に入り自分の席に座った古見さんが周囲を見回すと、知っている人はほとんどいません!

不安のあまりブルブル震えてしまう古見さんですが、そこに只野くんがやってきました。

自分のすぐ斜め後ろの席だったことに、めちゃくちゃホッとほっとした古見さんですが、恥ずかしいので顔には出さずに冷静を装います。

結局、仲が良かった友達で2年でも同じクラスだったのは、「只野くん」「なじみ」「片居くん」くらいで、女子は知らない人ばかり・・・

そして1週間が過ぎても、新しい友達は一人もできませんでした。

すると、古見さんと同じく新しい友達を一人も作ることができていないクラスメイトがもう一人います・・・それが、隣の席の「万場木さん」です。

 

 

「万場木さん」は、ヤマンバメイクで派手な盛り髪、その派手な見た目のせいでみんなから引かれ距離をとられていました。

”クラスぼっち”なので休憩時間には寝たふりをし、他クラスの友達に会いに行けば新しいコミュニティができていて入っていけません!

授業中、「このままずっと孤独死するまで”ぼっち”だったらどうしよう」・・・と、ネガティブな事ばかり考えてしまい、不安のあまり泣き出してしまいました。

そんな彼女を、古見さんと只野くんが保健室に連れて行くことになりますが、途中で気分が悪くなり吐いてしまいます。

只野くんがその片付けを引き受けることにして、保健室では古見さんと万場木さんの二人きりになりますが、万場木さんはそこで不安な気持ちを全部告白しました!

「仲が良かった友達と離れて新しいクラスになじめない」

「ホントは眠くなんかないし、空気を読んで避けたりもしたくない」

「ずっと独りぼっちだったらどうしよう・・ホントは誰かと一緒に・・ご飯食べたいよ」

・・・という話を聞いて、古見さんも自分のことをポツポツ話しました。

「自分も1年前は同じように思っていたけど、ある人が友達になってくれて、たくさんの人を友達にしてくれた」

「だから私を・・1人目の友達にしてくれません・・か?」

こうして2人は友達になったのでした。

 

 

次の日の朝、万場木さんは自宅で苦悩しています。

クラスメイトの前で突然泣きだし、ゲロまで吐いて、おまけに”すっぴん”を見られたことで学校に行くのを”チキって”いるのです。

それでも、「古見さんとも友達になれたし!」・・・と、いつも以上にメイクに気合いを入れて学校へ向かいます。

その結果、クラス全員から目をそらされ、古見さんですら、昨日友達になった「万場木さん」と同一人物なのか分からずに目を合わせることができません・・・

万場木さんはまたもや絶望し、”物言わぬ貝”になってしまうのでした。

しかし、その様子を見た古見さんは、勇気を振り絞って「おはよう!」・・・と伝えます。

それを聞いて安心した万場木さんですが、なぜクラスメイトや先生から避けられているのか分かりません・・・

そこで、只野くんと古見さんから「メイクない方がかわいいと思う」・・・と言われメイクを落としてみると、クラスのみんなが見とれるほどの美少女!

只野くんに「僕もそっちのほうが好きですよ」・・・と言われて照れてしまった万場木さんですが、まだ自分の気持ちの意味には気づいていないようでした。

 

 

その後万場木さんは、「自分の友達も紹介してもっと仲良くなりたい」・・・と、古見さんをボウリングに誘います。

しかし、万場木さんの友達は3人ともバリバリの”ギャル”・・・初めはそのノリについていけない古見さんでしたが、「しょこたそ」・・・というあだ名もつけられ、ボウリングを教えてもらっているうちに打ち解けてきました。

そして、万場木さんが席を外している間に「留美子の友達になってくれてサンキュね☆」・・・と言われた古見さん。

見た目は派手でも関係ない、心優しい彼女たちとも友達になれたのでした。

もっと古見さんとの仲を深めたいと思っている万場木さんは、今度は古見さんの家でのお泊まり会を提案します。

緊張しながらも、「お泊まり会」・・・に強い憧れを抱いていた古見さんは、ほぼ無意識のうちに首を縦に振ってOKします!

2人はいろいろな話をしてお互いのことを知っていき、最終的には恋愛の話になります。

万場木さんの初恋の話に触発され、古見さんも只野くんと友達になった経緯や、彼に対する気持ちを告白しますが、万場木さんは只野くんとの話だとは思っていないので、古見さんの甘酸っぱい話にやられてしまいます。

そして、古見さんから「今好きな人はいるの?」・・・という話を振られ、なぜか一瞬「只野くん」のことが頭に浮かびましたが、「今はいない・・かな~」・・・と答えるのでした。

 

古見さんは,コミュ症です。10巻を読んだ感想

1年の終わりの寂しさと、新学年に対する不安と期待の入り混じった気持ちはとても懐かしい感じがします。

昨年は只野くんに助けられた古見さんは、自分も「彼のようになりたい」・・・という気持ちを秘めていて、今年は自分から万場木さんと友達になることができました

「古見さん」読者なら、この場面では古見さんの成長を目の当たりにした気持ちになり、感動を禁じ得ないことでしょう!

「万場木さん」は古見さんの親友になっていくんじゃないかという期待と、恋のライバルにもなるんじゃないかという不安を感じさせる巻でした。

今年も個性的な新しい友達とのコミュ症学園生活から目が離せません!