二人の心の距離が近づき、清霞は美世に対する自身の感情に戸惑いを覚えます。
第7話では、清霞が美世を「妻として迎えたい」・・・と思っていることが明らかになり、美世への思いをはっきりと認識することに・・・
そんな”キュン”・・とする内容の一方で、美世が「薄刃家」の血を継いでいることや、清霞が誰かに狙われるなど、今後の波乱が予想される展開になっていくのでした。
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「わたしの幸せな結婚 1巻」第7話のネタバレあらすじ|美世に対する清霞の思い

あらすじ1|美世を愛おしく感じる清霞
呉服店を後にしてお茶をする美世と清霞ですが、絶世の”美青年”である清霞に誰もが目を奪われます。
美世は周囲の・・・特に女性からの”嫉妬と羨望”の混じった視線を感じていました。
「申し訳ない」・・・と思いつつ、清霞のなんとなく機嫌の良さそうな顔を見て和む美世。
そんな美世に、「お前は本当に笑わない」・・・と清霞が呟きます。
謝る美世ですが、清霞は「笑っているところを見てみたいだけだ」・・・と言って、少し照れた様子です。
美世は首を傾げ、「変わっていらっしゃいますね」・・・と言いますが、すぐさま失礼なことを言ってしまったと謝罪し、俯きながら、異母妹の「香耶」ならこんな失態は犯さないだろうと反省するのでした。
「怒っていないから顔を上げろ」・・・と言う清霞!
「このままいけば結婚する予定の二人なのだから、思ったことは何でも言い合える方がよいだろう」・・・と言い、美世に”謝罪”ではなく”素直な言葉”を口にすることを約束させました。
美世は、清霞のことを想うのであれば、自分が久堂家の嫁としてふさわしくないことを告げるべきだと思いますが、少しでも長く彼と一緒にいたいと望んでしまっていることに気付きます。
もう少しだけこの幸せな時間を・・・と、美世は願うのでした。
帰宅した清霞は、美世が入浴している間に、彼女の部屋の前に小さな箱を置きました。
昼間に呉服屋で購入し、美世のために持ち帰ってきた物です。
「遠慮の塊」である美世でも、部屋の前に置いてあれば受け取らざるを得ないだろうと考えたのでした。
しばらくして、美世が箱を抱えて清霞のもとへ走ってきました。
「置いたのは旦那様ですか?」・・・と聞く美世に、「さあな」・・・と、とぼける清霞。
その箱の中には「櫛」が入っていました。
「こんな高価なものをいただけません!」・・・と固辞する美世に、「気にするな」・・・と言う清霞!
清霞は美世の艶のない髪が気になり、実用的なものとして櫛を贈ったのですが、実は男性から女性に贈る櫛には「求婚」の意味があり、”変な誤解”を受けないように、こっそり美世に渡すことにしたのでした。
お礼を言い、櫛を見つめながら薄く微笑む美世・・・
そんな美世を見て、清霞は”愛おしさ”が込み上げてくるのでした!
🌸第七話「初めてのデヱト(後編)」🌸
清霞の優しさに触れ美世は改めて清霞と居たいと願う。
けれど異能を持たない身にとって大それた願い。
もう少ししたら自分は異能を持たないと清霞に告げようと誓う。一方、清霞も贈り物に喜ぶ美世の様子を愛しいと思う心に気づき…。
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あらすじ2|美世の血筋を知って苦悩する清霞
清霞は職場で、「斎森美世」に関する調書を読んでいました。
斎森家の内情と美世がこれまで受けてきた仕打ちを確認し、彼女の痩せた身体やボロボロの古着の理由、笑うことさえ満足にできない美世の背景を清霞は知ることになります。
そして、そんな彼女に初対面でつらく当たってしまった自分を反省しました。
さらに、美世には「異能が無い」ことを知り、彼女が結婚は成り立たないと考えているがゆえに、過剰に遠慮がちになっていると清霞は推測します。
調書の中では、美世の母親が「薄刃家」の人間であったことも明らかになりました。
薄刃家の能力は人心に干渉し、他の異能と比べてかなり異質で危険だとされてきました。
薄刃家はそれをよく理解していたため、表舞台からは姿を消し、隠れて暮らしています。
独自の行動規範があり、異能の情報を他に漏らさず、滅多にその血を外に出しません。
場合によっては「帝の命令」も退けると言います。
そんな薄刃家の娘が斎森家に嫁いだのは極めて異例と言える出来事でした。
清霞は溜息をつきました。
美世が嫁いでくること自体に問題はありませんでしたが、薄刃家は得体が知れず、接触する手段もなかったからです。
職場を後にした清霞は、最近帰宅時間が早くなっていることに気付きます。
玄関で出迎える美世の姿に安堵を覚え、美世と夕食の時間が取れるように帰っているのです。
本来、清霞は女性が苦手でした。
幼い頃から多くの女性に言い寄られ、辟易していたからです。
久堂家本宅も女性が多く、心が休まらないために、この別宅に住んでいるのでした。
それなのに美世と好んで同居しているのは、自分らしくないなと思う清霞・・・
その時、背後に何かがついてきていることに清霞は気付きます!
人ではありません・・・
その正体は、鳥型の「式」でした!
それらを一瞬で燃やし尽くした清霞は、「一体誰の仕業か」・・・と、考えを巡らせるのでした。
「わたしの幸せな結婚 1巻」第7話のみどころと感想
もう完全に、清霞は美世を”愛おしい”と思っていることが分かりますね。
「異能」が無くても大丈夫だって、早く安心させてほしいです。
そして、美世のこれまでの境遇を全て把握したわけですから、これから清霞が「斎森家」に対してどういった報復をするのか見ものですね!
日本の古典に『落窪物語』という元祖シンデレラストーリーがありますが、そこに出てくる落窪姫は自分を虐げていた実家に夫が報復を仕掛けているのをほとんど知らず、むしろ実家を庇うのですが、なんだかそんな雰囲気になっていきそうな気がします。
美世の知らないところで清霞が暗躍して問題が解決しているというような・・・
もう美世を、「つらい目に合わせたくない」・・・という清霞の気持ちが、そうさせるのかもしれませんね!
しかし「薄刃家の血」が、美世を無関係ではいさせてくれないのでしょうか?
そして、清霞を襲った犯人が気がかりですが、やはり「辰石」?・・・次話が非常に気になる最後でした!